あらすじ
獣人達が暮らす浮遊島の街中を、猫を追って駆け回る少女が一人。やがて少女は勢い余って高所から落下した所を、ヴィレムという人間の青年に助けられる。そのまま縁あって、少女が行きたがっていた場所まで案内するヴィレム。束の間の邂逅はそれで終わるはずだったが、運命はヴィレムとその少女・クトリを再び巡り合わせる。
しかし、クトリには秘密があった。彼女は軍の所有する「兵器」であり――。
感想
アバンタイトルからいきなり不穏な空気が流れているが……原作者の名前を見てなんとなく納得してしまった。ミスリードではなく、ストレートに悲劇へ繋がる物語の可能性が濃厚で、可愛らしいキャラクター作画や不思議な世界観に惹かれるものはあるものの、少々身構えてしまう。
「人間」はヴィレムを除いて全滅しているという事で、クトリ達少女らは、「人間」ではない模様。獣人ではないナイグラートが「トロール」という事なので、他の少女達も何らかの妖精・妖魔の名を冠している様子。
上記の通り、悲劇へ繋がる物語はあまり好みではない――というか、むしろ嫌いなので、しばらくは様子見したいと思う。
終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?<終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?> (角川スニーカー文庫)
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