あらすじ
敵スタンド「ハイウェイ・スター」から逃れる為に、街中をバイクで疾走する仗助。露伴の助言通り敵本体を探すべく、なんとか康一に連絡を取り協力を仰ぐ仗助だったが――。
感想
荒木飛呂彦作品でどうしても好きになれないのが、「何の落ち度もない善良な一般市民が主人公達の争いに巻き込まれて酷い目に遭う(フォローなし)」という描写をギャグとして扱っている事なのだが、仗助がやっていると何故か余計にイラッとしてしまう(苦笑)。と言うか、他の主人公達も大なり小なり一般市民に迷惑をかけるシーンこそあったが、全く彼らに配慮しないような様子は見受けられなかったように記憶しているので、この点も仗助の人気がいまいちな理由か。
今回も康一のナイスアシストが光った。彼の場合、数々の失敗を経ての成長なので素直にその活躍を喜ぶ事が出来る。仗助が少々斜に構えた主人公である分、少年漫画の王道的なスタンスは康一が担っている、とも言えるか。
露伴のツンデレ具合も実に良い。いや、彼の場合決して「デレ」てはいないのだが、偏屈者の顔の裏側にあるお人好しさは何とも隠しきれない。仗助とは結局犬猿の仲のままだが、二人の諍いを眺める承太郎の「やれやれだぜ」と言った様子には、単純に仲が悪い以上の二人の関係に呆れているニュアンスもあるように見える――というのは言い過ぎか。
終始動きのある構成だった事もあり、久々に作画が気にならなかった。本編よろしく、この勢いを落とさずに最後まで突っ走ってもらいたいところ。
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