たこわさ

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クロムクロ 第十話「不遜な虜」感想

今回の満足度:3点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

「鬼」――エフィドルグの一人フスナーニは降伏し地球側の捕虜となった。だが、彼は囚われた振りをしているだけであり――。

感想

ある程度仕方がないとはいえ、この「展開の都合上登場人物があり得ない程馬鹿になる」流れは見ていていつもゲンナリしてしまう。フスナーニがあっさり降伏した事、流暢に日本語(英語?)を話す事から、彼に何か裏の目的があるのは容易に想像出来るものだろうに……。百歩譲って彼が何らかの企みを持っている事を看破できなかったとしても、地球のレベルを遥かに勝る科学力を持ち、言語すらも完璧に理解してるような異星人に対する備えとしては実にお粗末な警備体制
剣之介に疑いの目を向ける件についても、お門違いというか、順番が逆というか。当初は反抗的だったにせよ、現在は良好な関係を築いている人間を、捕虜が思わせぶりな事を言ったからといって手の平を返すというのは慎重を通り越して馬鹿レベルでしかない。そして「剣之介が目覚めてからエフィドルグが来た」という根本的勘違いを誰も正さないという流れにも違和感を覚えてしまう。ソフィーは理屈は理解できるような事を言っていたが、あれは理屈ではなくただの疑心暗鬼だろう。

まあ、最もゲンナリしたのは「すべからく」の誤用連呼なのだが……。言うまでもなく「すべからく」は「べし」とセットで扱い「すべからく〜すべし」=「当然の事として〜すべきだ」という意味の言葉。「全ての〜」という意味ではない。近年多用されている「べし」を省略し「当然ながら〜」と強調の意味を表す用法とも異なる。
脚本出来だけでなく日本語のレベルも低いエピソードだった。