たこわさ

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純潔マリア LIBER VII「BELLUM SE IPSUM ALET」感想

原作は半分くらい既読。
(以下ネタバレ)

あらすじ

今度の戦いでマリアが介入しなければイングランド軍を撃破し、当面の平和が訪れる――ジョセフの言葉に思い悩むマリアだったが、アンの父親が再び戦場に駆り出されている事を知り、それも手伝って自分の信念を貫く為に戦場へ赴くことを決意する。
戦場では、双方に犠牲が出ながらもフランス軍の圧倒的優位に事が運んでいた。しかし、そこにマリアが介入。戦いをやめさせ双方の生き残りに故郷へ帰れと命じるが、去り際にイングランドの敗残兵が放った一本の矢が切っ掛けで、泥沼の乱戦が発生してしまう。
予想外の状況に、マリアは強大な魔法を使い戦場を力づくで沈静化しようとする。だが、それを見咎めたミカエルの手により、裁きの槍と化したエゼキエルが一筋の光となってマリアを貫く。
マリアを何とか助けたいと願ったエゼキエルの抵抗により、槍はマリアに致命傷を与える事は無かった。それでも、大けがを負い戦場の片隅へと落下してしまったマリアの姿を傷付き怒りに震える兵士達が見つけてしまい――。

感想

あれだけの惨事を起こし、自身も命を落とす所だったというのに、自分の信念を曲げようとしないマリアの態度は異常なまでに頑なに見えてしまいますが、それでも彼女はエゼキエルが自分を救ってくれた事には気付いていたし、他の魔女の言葉にも一定の正しさがある事も認められるようなので、致命的に愚か、という訳ではないようです。まあ、それでも戦争を止める為に帰って犠牲者を増やしてしまった事への後悔を少しはのぞかせてほしいものですが……。
そして傷付き動けない上に、ベルナール達の策謀が遂にマリアに牙をむく気配が……。一体どんな展開になるやら。