たこわさ

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凪のあすから 第二十一話「水底よりの使い」感想

(以下ネタバレ)
まなかが目覚めた。嬉しさを隠しきれない光はあれやこれやと世話を焼くが、光や要の感じた5年間という時間の断絶への戸惑いが、まなかには見られない。しかし、まなかの中では確実に何かが失われていて――。

OPの種明かしが素敵ですね。最後に傘をキャッチする手は、色々な方の予想通りまなかのそれであった、と。おじょしさまの格好? をしたまなかと美海の姿も挿入されましたが、あれがイメージ映像なのかそれとも未来の光景なのか、気になる所。

狭山は「四人揃ってようやく元通り」のような事を言っていましたが、少なくともちさきには5年の間に身につけたもの、失ったものがある訳で、彼女が彼女自身であることは変わらなくても、やはり「元通り」にはなれないのでしょうね。彼女が美海達に残していったシュークリームがそれを暗示どころか明示していてなんとも物悲しい。――まあ、紡と仲良くコーヒーゼリーを食べる姿が既に長年連れ添った夫婦のような空気をまとっていたので、彼女にとってはもうその場所が定位置なんだ、と受け取る事も出来ますが。それにしてはちさきはどこかぼうっとしていたのでやっぱり内面は複雑なんでしょうが。

ちさきを変えたのは月日ですが、まなかもどこかというか何かが決定的に変わってしまっている印象がありますね。確かに、彼女の振る舞いはあまりにも「まなからしい」それですが、どこかわざとらしさというか、オーバーアクションが目立ったような。
彼女のその姿に、軽く狂気を感じてしまうのは気のせいでしょうか?

さて、そんな訳でまなかが目覚めても場が落ち着く≒ようやく5年前から時が動き出すのかと思いきや、紡に突然襲い掛かった「うろこ様の呪い」が事態がより複雑な方向に動き出した事を示しています。紡達の足元にエナの欠片ともうろこともつかない光る「何か」が現れていましたが、あれは文字通りうろこ様の化身だったりするのでしょうか?