機動戦士ガンダムAGE 第46話「宇宙要塞ラ・グラミス」感想
(以下ネタバレ)
遂に総力戦が開始。
キオは周囲の人々に苦言を呈されながらも、自らの「不殺」戦法を止めない。ここに至ってまだ具体的な「戦争を止める」方法を提示せずに頑なさだけが増しているように見えます。父アセムのアドバイスも表面上の意味でしか受け取れていないような……。
そしてここに至って、かつて友情を育んだヴェイガンの少年、ディーンが出撃。出撃直後にキオの気配を感じ取るなど、どうやら彼もかなりのXラウンダー能力者のようですが……。
二人の戦場での邂逅が何か劇的な変化をもたらす、と期待していいのか微妙な所ですね。このアニメだけに。せっかく「ガンダム」という作品の皮を被っているのだから、設定上の矛盾さえなければアクシズ・ショックばりの「奇跡」を見せてくれたって構わないと思うんですがね……。何の為のXラウンダーか。
他方、ヴェイガンも一枚岩じゃないというか、ザナルドが一方的にゼハートを敵視しているだけというか、この大事な局面で内輪もめやら私怨で動く人間がいるやら、何ともまとまりがない状態。これが群像劇ならば「それぞれの思惑を持って挑む最終決戦」というノリで楽しめるんでしょうが、そこまで各キャラクターの掘り下げがなされていないので、そっち方面の盛り上がりは期待できず。
後は、ゼハートの真意がますます分らなくなってきたような。真にイゼルカントの意志を継いだ、というよりは「より多くの人間をエデンへ導く」事が彼の目的なのかね? でないと、フラムを呼び止めた理由に納得がいかない。
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