「ワールドエンブリオ」(9)感想
- 作者: 森山大輔
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2012/03/07
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
(以下ネタバレ)
「ウソ」で動いてきたこの物語も、前巻で明かされた初実島の過去により「真実」で動き出す事に。
「本当の自分」を突きつけられるレナ。
頼るべき「仲間」達にようやく本当の気持ちを――叫びをぶつける事が出来たリク。
二人は、刃旗核を休めるべく「登録予備室」付けになった二人は、戦いから離れた日常の中でそれぞれに自分自身と向き合い、またお互いの絆を深め合っていく。
そんな中、冬悟から明かされた「天音が静音達の本当の家族ではない」という事実。
再び現れる「刃旗狩り」。
暗躍するタカオとエンデ。
大切な「仲間」を奪われ怒り狂うリクの前に姿を現した敵の正体は――。
次々に明かされる「真実」の波は怒涛の如く、物語が遂に終章へ突入した事を感じさせる。本当の「パートナー」になりつつあるリクとレナだが、その前途にはまだまだ深くて広い闇が待受けているようにも感じる。
「真実」は果たしてどこに向かって収束していくのか。次巻も期待したい。