たこわさ

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「Angel Beats!」(1)

Angel Beats! (1) Heaven's Door (電撃コミックス)

Angel Beats! (1) Heaven's Door (電撃コミックス)

正直、音無があんまり好きじゃない私としては、日向が(実質上の)主役であるこの漫画版はウマが合っていたようで、微妙過ぎる台詞割の数々にもめげずに楽しんで読む事が出来た。
(以下ネタバレ感想)
アニメ本編の前日譚という事だが、日向の性格はあんまり変わっていない。しかしその反面、ゆりがまるで別人のような描かれ方をしている。
本編ではリーダーシップを発揮し、自ら表には立たず冷静な裏方に徹していたゆりが、この外伝では傍若無人かつ思いついたら即行動の暴走弾丸娘である。アニメ本編の終盤、仲間達の為に一人奔走する姿が描かれたが、どちらかというそちらのイメージに近い。ただし、アニメでのゆりがあくまでも仲間達の為に行動していたのに対し、こちらのゆりはひたすら自分の為にしか動いていない。
そんな彼女が、恐らくは日向によってリーダーとしての自覚を促されるところがこの外伝のキモの一つなのだろうが……構図だけ見るとゆりは日向にかなり依存していた、という事にはなるまいか。そういう捉え方をすると、アニメ版でユイといちゃいちゃする日向をどんな気持ちで見ていたのかとか色々妄想が湧いてきてしまうが、まあそこは深く考えない方がいいのかもしれない。
しかし、本編で日向は自分の事を「どうしようもない奴」的な表現をしていたが、この漫画を読んでいても、「日向って最初から最後までいい奴だったんだ」としか思わなかったのだが、やっぱり死ぬ直前まで相当に荒れた生活を送っていたという意味なんだろうか。