たこわさ

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鋼の錬金術師 第10話「それぞれの行く先」

(以下ネタバレ)
ヒューズ中佐の最期の姿を明示してしまうという最大の愚の為に、今回の話全体に対する評価が私の中でがた落ちです。
ヒューズの最期は、読者にすら遺した言葉もなく、空虚にマスタング大佐の声だけが現場に響き渡る、というシチュエーションであるからこそ、この作品全体のテーマの一つである「死者」に対する一つの答えの提示となっていた、と私的には理解していたんですがね。
後は、作品の中の時間経過的にも演出的にも、この一連のシーンというのは畳み掛けるように進んで読者が気付いた時には既に絶望の淵、みたいなところが良かったのに、何だか色々と原作の台詞をはしょった割には、追加されたのがみっともなくうろたえるヒューズの姿*1だとかもうアホかとバカかと。

*1:あんなドタバタと後ずさりするヒューズさんは見たくなかった