たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

JASRACが独禁法の疑いで立ち入り検査を受けましたが

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080423AT1G2301G23042008.html
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/04/23/19335.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080423-OYT1T00390.htm
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1117453.html
まあ、本音を言えばカスラックざまぁm9(^Д^)プギャー なんですけれども、ちょいと冷静になってみれば、それほど喜ばしいことではないかな、と言った所。
まず、先日報道があったばかりの「ニコニコ動画」との提携も、JASRACへの上納金の率こそ違うものの、やはり今回問題視されている「包括契約」に近い物みたいなんですよね。*1
折角「演奏してみた」や「歌ってみた」が限定的ながらも合法的にアップロードできるようになった所で、早速見直さざるを得ない事態にもなりかねず。
また、公取委の正式な発表が見つからないのでいまいち不明なんですが、どうやら今回槍玉に挙げられているのは、「包括契約」というJASRACの悪質などんぶり勘定のホンの一部、もっと言ってしまえばJASRACという巨悪の氷山の一角だけのようなんですよね。
JASRACをネット民的に「悪」と認識させた原因である、一元的・高圧的な料金徴収体制――小規模店舗による商業利用時の料金が利益ベースじゃなかったり、酷いときは利用の実態を証明できないのに料金徴収したり――については、今回の件では問題視されていないのではないかと。むしろこれらは他の同業者と比べて、劣っている所でもあるし。
つーか、公取委じゃあ独禁法の範囲内の事しか対処できないんじゃ? とも思い。他の事業者がもっと商売やりやすくするには、法改正も必要だろうし。
……とまあ、色々とネガティブなことを並べましたが、今まで無傷だったJASRACという悪性腫瘍に初めてメス(というかレントゲン位か)が入れられたという事だけでも、やっぱり意義はあると思います。後はこれで、ダイヤモンド社に対するちょっと不当な判決についても覆ってくれればなぁ、と思ったり。

参考リンク
[JASRACを考える。

追記

色々な所の情報を参照した限り、「事実上独占業態であるJASRAC包括契約(しかも利用状況の調査を半ば放棄している)という形態を採用していること自体が問題」とされたようですね。
コメントで色々と書きましたが、半分もあってないかもw