たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

Kanon(京都アニメーション版)

Kanon 1 [DVD]

Kanon 1 [DVD]

CLANNADアニメ版のクオリティの高さにほれ込んでしまったので、先日まとめて鑑賞しました。
(以下ネタバレ感想)
突っ込みどころはそりゃあ多数あるものの、京アニΣ( ゚Д゚) スッ、スゲー!!と叫ばんばかりのハイクオリティでございました。
まず、アレンジの仕方が絶妙。原作至上主義者には叩かれそうだけれども、Kanonという作品を一本のアニメーション作品としてリメイクした場合に、これ以上良質な再構築は無理なんじゃなかろうか、という位。特に、各ヒロインのシナリオを、見事に一本のシナリオの中で再現した脚本の腕は凄い。
祐一がちょっとキョン過ぎるだろうとか、北川がキャラクター変わってないのに程よく別人にアレンジされてるところとか、賛否両論ありそうな部分もありますが、私的には祐一以外の声優陣がほぼオリジナルそのまま、という所にいたく感動。特に名雪が!*1
終盤の「奇跡」の扱われ方があまりにもすんなり受け止められている感じで、そこがちょっと首をかしげるところだったんですが、それも最終話を観終わった時点で氷解。
眠り続けるあゆを、皆が見守り続け目覚めるのを待って、それでも残酷に季節は過ぎて行って……、という演出は、原作をよい意味で逸脱したすばらしいアレンジでした。
そしてラスト、車椅子のあゆとそれを押す祐一の姿に、不覚にも感動。あえて完璧な「奇跡」を最後に持ってこなかったことに、素直に拍手をおくりたい。
しかしまあ、原作ゲーム発売から早8年。少しはキャラの好みが変わっているかと思いましたが、相変わらずあゆが一番好きなスミダでした。かわいいよあゆかわいいよ(次点:佐祐理さん)。

*1:注:スミダは國府田マリ子姉の大ファンである