たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

Fate/stay night 第3話

そういえば、初回の感想の時に「酷い」と評したOP曲の編曲具合についてですが、何回か聴いていて何が自分の気に食わなかったのかなんとなく分ったような気がします。
私は、原曲のサビに向かって音程と共に段々とテンションも上がっていく感じの展開が好きだったので、アニメ版のBメロ辺りの溜め具合が好きになれなかったみたいです。
まあ、メロディのお話なんで、全体の編曲具合はそれほど嫌いではないんですけどねぇ。……と長い前置きはいいとして、以下ネタバレ感想。


まあ、なんですか。このアニメ、スタッフの腕はけして悪くないし、声優陣も全体的にはまっていて、原作付きとしては理想的な環境が整っていると思うんですよ。唯一、2クールでまとめなければいけない、という点を除けば。
今回も、原作の雰囲気や要点を出来るだけ拾おうという、脚本の努力の跡が垣間見えましたが、それでもアレだけキング・クリムゾンを連発されちゃあ雰囲気も何もあったもんじゃないわけで。
それぞれのシーンは、単品としてみればかなりクオリティ高いし、上手く原作をアニメに「翻訳」出来ているな、と思うんですわ。問題は、シーンの繋ぎの部分が全くぶった切りである事。
アーチャーはいきなりやられてるし、外見上は変化の無さそうな士郎に凛が「大丈夫?」なんて声掛けたりしてるし、その他合間合間の「溜め」が存在しないものだから、あたかも総集編を見ているかのような気分になってくるわけで。
そんな状況でも、言峰の長台詞だけはほぼ忠実に残してある所に、制作側の意地というか苦悩というか、そんな物を感じもしますがね。
まあ、今更話数が増えるわけでもないので、割り切ってまったりと観賞するのが最良かもしれませんね……。