たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

「個人webサイトブーム」の栄枯盛衰

「もう、個人サイト業界への「新規参入」の時代は終わった(1)」
http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20050928#p1
流石に8年もネットの住人をやってると、「もう個人サイト世界は飽和状態かな」と思う機会も多々ありましたが、不思議とそう思った矢先に「新機軸」のジャンルが誕生してまた盛り上がってきたりするような現象も見られ。結局は、浮き沈みを繰り返しているような所があるわけで。
ただ、昨今のブログツールの隆盛とネット人口の増加自体が安定期に入ってしまった事*1を考慮に入れると、確かに今までのような新進の個人サイトがムーブメントを起こす現象は、今後発生しにくくなる事は確かなようにも感じます。
全体の絶対数が増えた事によって、コミュニティ同士の絶対距離は遠くなったし、逆にネット世界全体をフォローするようなジャンルも誕生して、情報は特定のコミュニティ間で消費しつくされるか、もしくは一気に全体へと広がってしまうかの二極構造が成り立ちやすくなったかな、と。
例えるならば、昔のネット世界というのはいくつかの村が散在する社会であって、「テキスト村」で新進のムーブメントが起こった場合には村内及び近隣の村にも影響を与え結果的に全体に伝播していたのに対して、最近のネット界というのは中央政府を頂点に大小様々な街や村が存在する社会構造になっていて、どこかの村でムーブメントが起こった場合には、全体に伝播する前にブームが失速してしまい近隣地方だけの盛り上がりで終わってしまうか、もしくは中央政府に一足飛びに伝わってそこからトップダウン方式で全体に伝播していくかの、どちらかの形に落ち着くようになってしまったのではないかと。
つまり、「地方」のブームだったものが、短時間で「全体」のブームに塗りつぶされてしまう構造が出来上がっているんじゃないか、と。「ネタ元」を離れてネタが一人歩きしやすい環境になってしまった、というか。