たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

ドラえもんという漫画。

迎賓館裏口」の6/7付けで何やら話題が出ていたので、隠れ藤子オタとしては便乗せずにはいられない、という事で。
どうも誤読している人が多いようなのですが、「ドラえもん」という漫画は「夢のような秘密道具の数々を妄想するだけ」の話などではなく、「道具を悪用すれば悪い結末が、良い事に使えばさわやかな結末が」という教訓的な物語と「のび太ドラえもんの友情」とをテーマとした娯楽漫画に他なりません。
以前、江川達也のアホタレが「ドラえもんは結局秘密道具でのび太を駄目にしているだけ」などといったニュアンスの事をインタビュー*1で語っていましたが、これは作品をまともに読んだ事が無いか概要だけをなぞって読んだつもりになっているかの、どちらかで無いと出てこない感想であり、表現者としての常識を疑った記憶があります。
柊さんも書いていますが、「さようならドラえもん」の回に端的に表れているように、ドラえもんのび太を繋いでいるのは秘密道具ではなく紛れも無い友情である、という事が作品内では明示されています。
また、上記に挙げたように「のび太が秘密道具を悪用した回」は因果応報的にのび太に災いが返って来る結末で終わり、「のび太が秘密道具で人助けなどしようとした回」ではちょっとした人情話的結末やのび太がほんの少しだけ人間的に成長しそれを微笑ましく見つめるドラえもんという結末で終わっている事からも分かるように、「秘密道具」というものはのび太が楽をするために登場するのではなく、のび太の人間的成長を促す道具としての側面が強く存在するわけです*2

以上、隠れ藤子オタの主張でした。

*1:「まじかるタルルートくん」と「ドラえもん」を比較しての発言だったと記憶している。

*2:もちろん「夢」を表現するだけの秘密道具も多い。