たこわさ

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【FGO】「亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム 異端なるセイレム」感想

清廉なるHeretics

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ということで、2017年11月29日に開放された「Fate/Grand Order」の新シナリオ、「亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム」をサクッとクリアしましたので、毎度おなじみスクリーンショットと共に振り返っていきたいと思います。

(以下、ネタバレ・真名バレ含む感想)



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開口一番飛ばしてくれる主人公。この言葉選びのセンスから、一部界隈では担当ライターが特定されたとかされなかったとか*1

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今回の事件は「過去の歴史」ではなく現代・北米で起こった出来事。それだけでも「異端」なのですが……都市の名前が「セイレム」、つまりは魔女裁判で有名な「セイラム」という事で、その不穏さは否応なく増すというもの。
ついでに同街は所謂「クトゥルフ神話」郡にも縁深い土地なので……開始前から妄想が止まりませんね。


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こうやって節目節目でロマンの名前が出てきて、しかも彼がいかに「縁の下の力持ち」であったかが判明するエピソードを仕込んでくるのだから……本作のシナリオは油断できません。
むしろ、ロマンがいなくなってからカルデアが持っているのが奇跡なんじゃないか、と思えるくらいです。それだけダ・ヴィンチちゃんやスタッフが頑張ったんでしょうね。

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そして最終回……というか第二部への重要な伏線が登場。
「最後のレイシフト」というのが逆に「最後じゃないよ」と言うフラグになっている系か、それとも本当にレイシフトは最後であって、今後は現代を舞台に戦うことになるのか……?

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おいレオナルド、そのネーミングはマジでやめろ!

ミスト (字幕版)

これを思い出しちゃったじゃないか!w

――まあ、とりあえず気を取り直して。

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やった~メディアさんの出番だ! と喜んだのも束の間、やっぱり何者かに入れ替わられていたのでした……まあ、この時点で誰が犯人か既にバレバレなんですけどねw

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いきなりのお先真っ暗感。まさかアガルタの時みたいに、またマップを開拓していくタイプかな? と心配してしまいました。

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哪吒はどういう風に登場するのかな? と楽しみにしていたら唐突に登場……(苦笑)。
せめて三蔵ちゃんイベント復刻しておけば良かったのに……。
まあ、本編では期待以上の活躍を見せてくれたので、不満という程のものではないのですが。

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サンソンとロビンの仲の悪さがちょっと意外でしたが……サンソンの生真面目さって確かにロビンの怒りのツボ直撃ですよねw
FGOしかやっていないとロビンは面倒見の良い兄貴としか思えないでしょうが、生前の彼は反体制派義賊ですからね。サンソンのような理想主義者とは対極のリアリスト。
――でもどこかでサンソンの事を一番理解しているのもロビン、というのが中々燃えるシチュですが(ヤメイ

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やったー! セイレムちゃん(仮)かわいい!

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なんかもっと怪奇可愛い子キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
……とか思ってたらTwitter上の絵描きさんが揃ってこの娘のイラスト投稿し始めて、人類の業の深さを思い知りました。
というか、


マフィア梶田氏、ブレないぜ……流石はシン・ゴジラ俳優。

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で、やっぱりセイレムちゃん(仮)はアビゲイルさんだったのね……。大方の予想通りでした。
アビゲイルが誰だかわからない方は、ウィキペディア先生でも良いのでちょっと調べてみよう!(ヤメロ

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――まあ本人じゃないんだろうなぁ、と思いつつもラヴクラフトを嗜む人間としては「ランドルフ・カーター」の登場に興奮を禁じえませんでした。
これで本エピソードがクトゥルフ神話オマージュであることも確定しましたしね。
SAN値の貯蔵は十分か?

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「ティテュバ」というのは史実のセイラム事件に登場する名前ですが……まあ、あからさまに「お前、新手のスタンド使いサーヴァントだな!?」となりましたよね。
で、こういう時に登場人物たちが不自然さに気付かないというお約束があってもやもやしたのですが……逆にそれが「認識阻害」の伏線になっていたわけですね。
アビゲイルの名前を聞いても誰も反応しないとか、不自然ですからねぇ。

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「白歴史の生娘」……また新たなパワーワードが生まれてしまった(ロリコン特効)。

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はい、ラヴィニア来た!!
という事で彼女はラヴクラフト作品に親しんだ事がある方ならばご存知の存在でした。
まさか原典通りの運命を辿るんじゃ? と期待戦々恐々とした方は多かったのでは。

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この後輩、実にあざとい(だがそれがいい

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斬新な真名バレにちょっとお茶吹きましたよw
本エピソードは、ミスリードなどでプレイヤーを欺くのではなく、伏線を伏線として分かるように張り、それを丁寧に回収する類のお話なのだな、と悟った瞬間でした。
変な考察とかいらんかったんや!

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この「シナリオ上死亡(消滅)した人間は回想で登場する時も姿をぼかす」という手法、嫌いじゃありません。
復刻シナリオとかで平然と出てくるのは許容してあげてください(切実)。

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ちょくちょくお茶吹きレベルのギャグを挟んでくるのはヤメて!w

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意外性の欠片もありませんでしたが、上記の通り本エピソードは「伏線を伏線として分かるように張る」タイプのシナリオだと既に察していたので、むしろ「よ、待ってました!」と合いの手を入れてしまいましたw

にしてもキルケーさん、ツンデレヤンデレのハイブリッドにして見た目が合法ロリという最強スペック。やめてください、それは私に効く……。

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いあ! いあ!

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この「ミドラーシュのキャスター」という名乗りは果たして必要だったのか……w
ガチャ表示の為だったのでしょうが。

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ええい、リリィちゃんの可愛さは確かに世界を滅ぼせるレベルだが、キルケーさんも可愛いじゃないかよ! これだから海の男は……(?)。

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あっ……(察し

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やだーもう直球じゃないですか!(満面の笑みを浮かべながら

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唐突なメッフィー。
結局この伏線は回収されませんでしたが……多分第二部の伏線なんだろうなぁ。

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アビーちゃんなんですかそのケシカラン恰好は!
リンゴ社が許してもお父さんは許しませんよ!(誰

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キルケーさんに誘惑されたい(率直

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即落ち2コマ(注:実際はシーンとシーンの間が空いています

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ウェイトリー家は創作の世界から喚ばれた、という事だったんですかね?
ちょっとこの辺りがよく分からなかった。幻霊に近い存在だったのか……?

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シバさんは未来視という事で、シナリオ上でも扱いにくい存在だったでしょうね。
でも、短い出番の中でも存在感を見せてくれました。
特にソロモン王への慕情がね……捗る!

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今回はキャスタークラスに絆ポイントボーナスがあったので、ライダー敵がきついクエスト以外は、オールキャスターでチャレンジしました。
ボスだけ乗り越えられなくて(後述)令呪減っちゃいましたがw

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ハァハァハァ……。

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今回の魔神柱も「手遅れ」だったようで……。
何気にEXTELLA関連のネタもぶっこんであったように思えますね。

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カルデアにおいでの際は、その後ろのウネウネはご遠慮願いたいw

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という事でラスボス戦。
ゲージがないから変だな、と思っていたら「普通に四回倒せ」で脱力。ゲージでいいやん……と。
上記の通り、キャスター縛りで挑んだんですけど、アビーの宝具が強化解除→攻撃タイプだとは気付かなくて、一回全滅してしまいました。
チャージ減担当が玉藻しかいなかったので……。
多分キャスター縛りでも、アタッカー・玉藻・孔明なら宝具打たせずに倒せると思います。

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……いやいや、ラヴィニアは正しくヒロインでしたね。
あのギリギリ可愛いデザインは神がかっていましたよ、本当に。

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はい、この件見て20連+呼符15枚使ってしまった人は手を上げて!! (^O^)/
……ちなみに、何故か賢王が一枚だけ来て宝具が2になりました。キルケーさんは来ませんでした……。

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カルデアの近未来レンズ自体が触媒になった、というのも何かの伏線なような気がしますね……。
カルデアスに溶け込んだ所長の復活フラグだったらいいなぁ(白目

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この辺りはラヴクラフト関連作品読んでないと分からないでしょうね。
という事で読みましょうw

ラヴクラフト全集〈6〉 (創元推理文庫)

ラヴクラフト全集〈6〉 (創元推理文庫)

手に入れやすいのは創元推理文庫の「ラヴクラフト全集」でしょうか?
Kindle版もあるので手を出しやすいかと。

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早く来てくれー!!(血涙
まあ、今月はキルケーさん狙いで爆死したばかりなんですがね……食費削ろう(やめ

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サンソン死にっぱなしかと思ってヒヤヒヤしましたが……つまり処刑人としての業を背負ったままだったサンソンを、今度こそ本当の意味でカルデアのサンソンとするまでの物語でもあった、のでしょうね。
サンソンのファンからは概ね良好な感想が漏れている模様。

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最後駆け足だったのはちょっと残念でしたが、正統派のシナリオでございました。
多分、ソルトリバーさんの言っていた「今までで最大のボリューム」ってテキスト量だけの話じゃなくて、演出面も含めて……なんでしょうね。
ステージにしても各種演出にしても、あとアビーの宝具にしても、今までで一番手が込んでましたし。
他の亜種特異点だと静止画だったところがアニメーションになってたりね……。
戦闘が少なかったので「短い」と感じた方も多いのでしょう。


という訳で駆け足で振り返って来ましたが……今回のシナリオは剣豪に次いで面白かったな、というのが正直な感想。
上記の通り、終盤の展開が速すぎてその点に不満を漏らしている方も多いようですが……私的には逆にスピーディで助かった、という印象。
正直、あの狂気のノリで更に続けられたらSAN値ピンチでしたよw

あと、本編で言及されていますが、「カルデア最後の事件」として描かれているので、多分他の亜種特異点よりも「第二部への橋渡し」の意味が強かったのではないかな? と好意的に解釈しています。

何はともあれ、今回も素敵なシナリオと音楽、キャラクターをありがとうございました。

一点苦言を呈するならば……FGO文芸はことごとく「にも拘らず」を「にも関わらず」と書くのがお好きなようなので、そこは無理せず平仮名で書きましょうね! 意味がぜんぜん違いますよ!
毎月億単位で稼いでるんだから、校閲部門位立ち上げようぜ……w

Fate/Grand Order material III【書籍】

*1:亜種特異点シナリオ四作は、シナリオライター非公開。ただ、奈須きのこ氏が「ライター陣の趣味全開」と言っていたので、自ずと判断できるという意見も。