たこわさ

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将国のアルタイル 03「将軍会議」感想

将国のアルタイル Vol.1 [Blu-ray]


今回の満足度:3点(5点満点中)
(以下ネタバレ含む)

あらすじ

帝国の策略により反逆者に仕立て上げられた親友・イブラヒムを救う為、踊り子のシャラと共にヒサールへと乗り込んだマフムート。
ザガノス率いる自国の軍、帝国軍、そして帝国におどらされたアラバ族の部隊が街を取り囲む中、マフムートは奇策でもって帝国の策略を破り、殆ど犠牲を出さずに事を収めることに成功する。
だが、やむを得なかったとは言え、イブラヒムは国家に反逆した。反逆罪は、その殆どが死刑を言い渡される。しかし、裁定の場である「将軍会議」でイブラヒムは何故か赦される事となった。だが、その代わりのごとく、マフムートにある沙汰が下され――。

感想

ザガノスもルイも、慎重に事をすすめるタイプなのに、いざとなると打たれ弱い印象が強く、なんとも締まらない。
マフムートの未熟さを引き立てるつもりなら、もう少し彼らには絶対的であってほしかったが……。そしてその上で、マフムートは青臭い理想家ながらも、どこか見どころがある、という展開にすればよかったのに……と感じてしまった。

とは言え、ザガノスもルイも、マフムートと同じく「成長過程」にあり、妖怪じみた先達に追いつくために必死なのだ、と考えれば、途端に人間味溢れる物語が見えてくる。
作者が描きたかったのは、もしかするとそちらなのかもしれない。すわなち、人外の宴ではなく、正しく「人間によって描かれる苦闘の歴史」を。