たこわさ

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Fate/Apocrypha 第1話「外典:聖杯大戦」感想

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基本的に原作バレ無し。シリーズ知識の解説のみ書く方針。
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

かつて日本の地方都市・冬木で行われていた魔術儀式「聖杯戦争」。七人の魔術師・マスターが、それぞれ過去の英雄――英霊を使い魔「サーヴァント」として召喚し戦い、生き残ったものが万能の願望機・聖杯を手に入れるという。

だがそれも、とある魔術師が儀式の根幹たる「大聖杯」を奪い去った事で過去のものに。聖杯戦争のシステムは世界中に拡散され、各地でそれを流用した「亜種聖杯戦争」が開かれるのみとなっていた――はずだった。

ある日、ルーマニアの魔術的支配者一族ユグドミレニアが、その大聖杯の所有を宣言し、魔術協会からの離脱を表明、新たな魔術師の組織を創立すると宣言した。ユグドミレニアの長・ダーニックこそがかつて冬木から大聖杯を奪い去った張本人であった。
魔術協会はその宣言を受けて暗殺者部隊を送り込んだが、その殆どが返り討ちにあう。それはユグドミレニアが既にサーヴァントを召喚している事を意味していた。

ユグドミレニアの蛮行を看過できぬ魔術協会は、外部から魔術師を招く。大聖杯に組み込まれていた緊急時のシステムを利用し、ユグドミレニアの七騎のサーヴァントに対抗するために、自分達の陣営にも七騎のサーヴァントを召喚し、戦いを挑むことになった。ユグドミレニアはその戦いに「聖杯大戦」と名付け――。

感想

Fate」シリーズのスピンオフ。冒頭で提示された通り、「stay/night」や「zero」で描かれた冬木市での戦いは、本作の世界観では行われなかった事になっている。
が、あくまでも平行世界での出来事なので、一部登場人物は共通。特に解説役として登場したロード・エルメロイII世は、シリーズファンにはお馴染みのキャラクターなので、従来作品のファンへのサービス精神も旺盛な模様。*1

さて、七体七の戦いということで、Fateシリーズお馴染みの「真名当て」が大変そうだ……と思いきや、既に複数のサーヴァントはその真名を明らかにしている。
ダーニックのサーヴァント・キャスターは、中世のユダヤ教徒の哲学者にして詩人、そしてゴーレム製造者であるとの伝承が残っている人物。
獅子劫界離が召喚したサーヴァント・赤のセイバーは、自ら名乗った通りアーサー王の不義の息子・モードレッド。本作では「アーサー王が実は女性だった」というトンデモ設定を踏襲しているので、モードレッドもその影響で女性化している模様(苦笑)*2

「黒のセイバー」についても、既に「宝具」の名前が明かされているので正体がバレバレだが、赤のセイバーの言葉によれば何やら秘密が隠されている様子。

キービジュアルの段階ではやや作画に不安を覚えたが、実際に動いているのを観ると、それが杞憂だったと思い知らされた。アクション作画は今のところ良好、動きの少ない場面についても、演出面で工夫され飽きが来ない配慮がなされている。
今期有望株として、十分に期待できる作品なのではないか、というのが現在までの所感。

私的にはフィオレがどストライクのビジュアルなので、彼女の活躍に期待したい。色々な意味で(?)。

*1:彼の生徒であるフラットも、他のスピンオフ作品ではレギュラーキャラクター。

*2:何故モードレッドがアーサー王と同じ性別になってしまうのか、については色々とネタバレになるので割愛する。