今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
ケイン・アリスガワこそがイドの過去そのものであった。アダムスはケインから体を奪い、彼の名声を利用し権勢を振るったばかりか、ケインのクローン体を生成することで、若さを保ったまま生きながらえていた。
アダムスのIマシーンを相手に苦戦を強いられるイド。アダムスは、イドに対し執拗に過去を思い出すように迫るが、イドの中にメモリーは残されていない。そこでアダムスは、自分が使っていたケインのクローン体にイドの意識を強制的にトランスし――。
感想
違うアニメを観ているのかと思ったほどに、熱いエピソードだった。
ケイン・アリスガワは科学狂どころか、典型的な人間のクズだったようだが……今のイドをみていると、本当に紙一重の所で道を踏み外しただけの人間だったのかもしれない、とも思え……。
アダムスにしても、根底にあるのはケインへの執着だったようで、自己顕示欲や出世欲、権力欲も二次的なもののように見受けられる。彼にとっては、ケインが自分を見てくれることこそが至上の命題なのではないだろうか? イドが止めるのも構わず、アリスを攫っていったことも、彼に認めてもらいたい一心なのではないか……?
わからないのは、アリスがイドを慕うような素振りを見せている点。ケインが人間だった頃のアリスに対して何らかの処置を施していたのか、それとも何か別の理由があるのか……。
- アーティスト: 服部隆之
- 出版社/メーカー: ランティス
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