たこわさ

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アリスと蔵六 第10話「小さな女王」感想

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今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

「アリスの夢」で作った空間に歩を閉じ込め、お仕置きしようと考えた紗名。だが、歩に悪意があったわけもなく、素直に謝ってきたばかりか、羽鳥の事で助けを求めてきた彼女の姿に、紗名は戸惑いを隠せない。しかも、自宅のトイレを勝手に亜空間に改造した事が蔵六にバレ、紗名は手ひどく叱られてしまう。
止むを得ず歩を開放し、外で話を聞く紗名。だが、羽鳥を「悪いヤツ」と決め付けてしまっている紗名に、歩の「羽鳥を助けて欲しい」という言葉が届くわけもなく――。

感想

紗名が「頭の良いバカ」の典型を演じ続け、個人的にはストレスだけが溜まっていってしまった。
もちろん、彼女が急に物分りの良い、理知的な少女になってしまったら物語が成り立たないというのは分かるのだが、「もしゃもしゃ」の正体にどこかで気付きながらも、振り上げた拳の下ろしどころが分からない……という雰囲気がもう少し欲しかった。
あれでは、歩が可哀想過ぎる。
一方で、羽鳥は心底頭がよく察しも良いのに、すべてを諦めてしまっているせいで、歩が自分を心配している事にも気付けないなど、紗名とは別のベクトルで「子供」だ。
ワンダーランドに閉じ込められてしまった二人だが、ただ単に助けられるのではなく、「大人」の蔵六にガツンと言ってもらう――もしくは優しく包んであげる――事に期待したい。