たこわさ

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進撃の巨人 Season 2 第36話「突撃」感想

TVアニメ「進撃の巨人」Season 2 Vol.1 [Blu-ray]

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

エレンとユミルを救出すべく出撃した調査兵団は、「鎧の巨人」達に肉薄しつつあった。だが、救出対象であるはずのユミルは、既にライナー達との取引に応じており、調査兵団に協力するどころかクリスタを連れ去って鎧の巨人達と共に逃げてしまう。
遠ざかる鎧の巨人の肩に囚われたエレンの姿を見付け、絶望するミカサだが、ハンネスはそんなミカサ達を叱咤し、追撃を諦めるなと励ます。一方、別ルートから鎧の巨人のもとへ辿り着いたエルヴィン団長も、全員に突撃を命じる。
決死の突撃が始まった中、ミカサやアルミン、ジャン達104期の団員達は、ライナーとベルトルトに必死の説得を始める。果たして、彼等の言葉はライナー達に届くのか――。

感想

コニーとサシャという二大オバカコンビが、ユミルの本心を指摘する件が実に好みだった。難しいことを考えるのが苦手な二人だからこそ、詭弁に煙に巻かれることなくシンプルな真実に辿り着くし、何よりユミルへのある種の信頼がそれに寄与していることも想像に難くなく……。
逆に言えば、クリスタことヒストリアがあっさり騙されてしまったのは、ユミルが「こういう言い方をすればヒストリアは断れない」と、彼女のことをよく理解していたから……とも言える。

同期達の言葉に、それまで徹底して「戦士」であることを捨てなかったベルトルトが慟哭を漏らした姿からも、104期のある種の絆は決して偽物ではなかった*1――そう考えると、ライナーのような善良過ぎる人間が狂ってしまったのもやむを得ない、とも。
とは言え、ゲスミン――もといアルミンの挑発に思わず「悪魔の末裔」というような台詞が出てしまったことからも、ベルトルトはライナーと異なり、心の底では同期達を人間として認めていなかったのではないか? とも読み取れる。
ライナーのように自分を壊してしまうでもなく、アニのように罪滅ぼし(?)としてエレン達に自分の技術を伝えるでもなく、出来るだけ目立たないようにすることで自分を保ってきたベルトルトこそ、実は「悪魔」と呼ぶべき存在なのかもしれない。

しかし、原作を読んだ時はたちの悪い冗談のように見えた、エルヴィン団長が片腕を喰われる件が、アニメでは実に見栄え良く処理されていた。本当に恵まれたアニメ化だな、と感心してしまう。

*1:エレンを最優先にする、と明言するミカサでさえも、同期のこととなると多少の逡巡が見受けられる。