今回の満足度:5点(5点満点中)
※原作ゲーム未プレイ
(以下ネタバレ)
あらすじ
災禍の顕主を浄化する為に、四属性の天族全員との神衣を実行に移すスレイ。凄まじい負担と引き換えに手にしたその力と天族達、そしてアリーシャとロゼという従士達の協力により、スレイは遂に災禍の顕主の浄化に成功する。
だがその時、地脈から凄まじい量の穢れが湧き出し、災禍の顕主へと注ぎ込んでしまう。このままでは果てなき戦いが続き、やがてはみんな力尽きる。スレイの下した決断は――。
感想
まずまずどころか見事な大団円。事前にゲーム版の炎上具合を知っていたので、第一話時点ではまさかここまで「王道」な作品に仕上がるとは、思ってもみなかった。
スレイ達の頑張りの果てに、すべてが丸く収まったという展開に、もしかすると物足りなさを感じた方もいるかもしれない。だが、原作の不出来さを覆すには、このくらいに清々しい王道展開が必要だったのだ、と原作の炎上騒動を知る人間としては主張しておきたい。→参考:テイルズオブゼスティリア炎上騒動とは (テイルズオブゼスティリアエンジョウソウドウとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
アリーシャとロゼのあからさまな百合描写や、スレイとミクリオのホモホモしい結末も、他のアニメだったら怒るポイントなのだが、本作は実に爽やかな一陣の風と共に終わってくれたので、むしろ清々しさすら感じた。
本作はやはり、スレイとアリーシャが主人公で、ミクリオとロゼがヒロインだったのだな、と。
スレイがアリーシャやロゼに会っていかないのか? と疑問にも思ったが、ミクリオの変貌ぶりからすると、もしかすると人間の仲間たちはもう誰も生きていないのかも知れず、その辺りをぼかしてくれた事はむしろ評価するべきなのかも、等と思ってしまった。*1
放送の都合とは言え、一ヶ月も待たされた事には色々と言いたい気持ちもあるが*2、人間や世界の業をテーマとしておきながら、こんな清々しい気持ちで観られるアニメは稀有な存在なので、スタッフその他関係者には惜しみない拍手を贈りたい。懐に余裕があれば、BOXも購入したいのだが(泣
TVアニメーション『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』―御覧頂いた皆様、ありがとうございました。#tozx #ufotable pic.twitter.com/zcz89ISpRH
— ufotable (@ufotable) 2017年4月29日