たこわさ

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終末のイゼッタ 第4話「魔女の秘密」感想

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今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

城に帰り着いたフィーネを待っていたのは、父である大公の死だった。だが、いまだに続くゲルマニアの侵攻は、彼女が悲しみに暮れることを許さない。すぐさま今後の策を練る為に幹部達と話し合うフィーネだったが、彼らの関心は「魔女イゼッタ」にあった。既にケネンベルクを魔女が救ったという噂は広まっており、人々は彼女を戦力としてあてにしていたのだ――。

感想

イゼッタの弱点「魔力切れ」は、地中に走る「レイライン」の濃度によるものだった事が判明。本丸である城がレイラインの通っていない地域、というのは何とも絶望的なラストへの布石なように感じられて不安な気分にさせられる。

なお、重箱の隅を突くようなツッコミだが、「レイライン」というのは様々な遺跡を「直線」で結べるというトンデモ説から生まれた言葉なので、作中のように曲がりくねった東洋人の感覚で言う「霊脈」とは全く別物。もっとも、近年ではそこを気にする向きは殆ど内容だが……。

今回はやけにサービスシーン(笑)が多く、全体的にノリも軽かったのだが、その中でもイゼッタの存在を全世界に喧伝する事で、彼女が今後戦争を生き残ったとしても一生を「魔女」と認識され続けるのが確定しまったし、上層部は彼女を「兵器」としてしか見ていないという事があからさまに描かれるなど、未来への希望等という明るい展開は望めないのではないか、という要素もふんだんに含まれていた。
イゼッタがフィーネに願った「誰もが平和に暮らせる世界」は、いくらファンタジー的世界観であっても絵空事以外の何物でもなく、彼女らが今後その理想を抱き続けることが出来るのか、それともその理想を抱えたまま悲しい最後を迎えることになるのか……せめて、最後には笑って追われる物語であってほしいが。

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