たこわさ

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響け!ユーフォニアム2 第ニ回「とまどいフルート」感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

練習漬けの日々を送る久美子達は、小休止となるお盆休みを満喫する為、揃ってプールへとやって来ていた。あすかや他の先輩達との遭遇という思わぬ出来事もあった中、久美子は夏紀と共に来ていた希美の姿を見付け、意を決して彼女が部活を辞めた時の状況や、何故部長ではなく副部長であるあすかに復帰の許可を求めるのかを尋ねるが――。

感想

展開が早くて実に助かる。あまり饒舌にねっとりと描かれると、必然的に各人の心の深い部分に触れてしまう事になるだろうから、今のように「表面から少しだけ掘り下げた」程度で済ませてくれた方が安心して観られる。*1
普段はどちらかと言うと消極的な久美子が、一旦決意すると大胆な行動派と化す姿には、やはり彼女こそがこの物語の主人公なのだと思わされる。
今回は所謂「水着回」でもあったが、相変わらず京都アニメーションのこの手の「健全なエロ」に対する作画・演出の気合の入れようは異常なレベル(褒め言葉)。ある意味「現実的」な体型の久美子に対して、麗奈とあすかを筆頭とした「発育の暴力」勢のダイナマイトボディは流石にやり過ぎの感はあるが……嫌いではない(笑)。

Bパートで、麗奈が完全なギャグキャラクターと化していた点も好印象。基本的にデフォルメ的な演出をしない本作だが、「ここぞ」という所でああいった要素を入れてくれるから、全体的にメリハリが効いているように感じる。京アニの地力というのは、こういったさじ加減の絶妙さにあるのかもしれない*2

*1:よく勘違いしている脚本があるが、より深くキャラの内面を掘り下げたからと言って物語に深みが生まれるわけではないので、本作のちょうど良さは実に絶妙といえる。

*2:逆に言えば、「無彩限のファントム・ワールド」のようにギャグへのブレーキが壊れた作品は、今の京アニには向かないのかもしれない。