たこわさ

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夏目友人帳 伍 第1話「変わらぬ姿」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

不気味な壺の妖怪から「レイコに大事な人形を盗まれた」と聞かされた事がきっかけで、祖母レイコが一体どんな人間だったのかについて改めて思いを馳せる夏目。妖怪達の記憶の中ではいつも楽しげに笑っている彼女も、同じ人間には偏見の目で見られていた事を思い出し、夏目は――。

感想

約四年ぶりの新作アニメだったが、雰囲気も声優さんの演技も変わっておらず安心した。世界観の説明を全く省いている点は少し不安に思ったが、よく考えてみればシリーズ五作目を予備知識もなしに一から視聴し始める奇特な方も少ないだろうから、むしろ余計な説明がなくすぐに本編に入ってくれた事は旧来からのファンとしては安心すべきところだろう。
中身は美女ながらも全く話の通じぬ壺の妖怪と、見た目は巨大な化け物ながらも案外話のわかる心優しい妖怪の対比が、相変わらずこの作品らしい絶妙の世界観を描いていて心地よい。また、心無い人間が描かれ痛ましさを感じた一方で、相変わらず心優しい塔子達夫妻や、その優しさを素直に受け止め助けを求める事すら出来るようになった夏目の精神的成長が微笑ましい。
私的には、お気に入りキャラである多軌の再登場が待ち遠しい所。
Aimer氏のエンディング曲も意外にも世界観にマッチしていて秀逸。