たこわさ

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灰と幻想のグリムガル Episode.12「また、明日――」感想

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

ハルヒロを逃がす為にコボルドの群れの中に一人取り残されてしまったランタ。彼の生存を信じるハルヒロ達は、別ルートでランタの救出へと向かう。
ハルヒロの予想通り、ランタはからくも逃げ延びていた。しかし、既にランタの体は満身創痍、敵のただ中で隠れ潜む事しか出来なくなっていた。そしてそれも限界を迎え、遂にコボルド達に見つかってしまうが……ギリギリの所でハルヒロ達が間に合い、無事ランタの救出に成功する。
互いの無事に安堵しつつも急ぎ鉱山からの脱出を図るハルヒロ達だったが、そこに強敵デッドスポットが追いすがってくるという最悪の展開に。体力も魔法も装備も限界を迎える中、ハルヒロはデッドスポットの隙を突いて取り付き、共に崖下へと落ちていく――。

感想

一瞬だけ、ランタが無くしたはずの兜を被っているという致命的な作画(原画)ミスこそあったが、全体的な作画・演出は素晴らしく、何より緊張感の連続である脚本が秀逸だった。とはいえ、極限まで追い込まれたハルヒロが「火事場の馬鹿力」で強敵デッドスポットを倒してしまうという展開は出来過ぎなような気もしたが……終わりよければすべて良し、と思っておくこととする。

メリィが圧倒的ヒロイン力を見せ付けてくれた一方で、何だか「神の見えざる手」がユメとランタをくっつけようとしているようにも見受けられる(笑)。とはいえ、ユメは方便など駆使するような娘ではないので、「ランタが嫌い」というのは紛れもない本心であろう。逆にランタはユメの事を物凄く意識している事が明らかにされたが……まあ、報われない方がランタらしいし個人的に好みのカップリングではないので、安易にくっつく事が無い事を願いたい。

本編は比較的ハッピーエンドで終わったが、原作TVCMが物凄く不穏な物――というかほぼ確定のネタバレだったので勘弁してほしい、と思ったが、それはアニメへの評価に含めるべきではないだろう(苦笑