たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜 第3話「鉄骨のひと」

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

刑事・柴来人。死後、機械の体に人格を移植され蘇った彼は、超人による事件を専門としていた。世間を騒がせている連続爆破事件の捜査を進める柴は、不自然に見つからない遺留品や一部情報操作の痕跡などから、事件が超人によるもので超人課が一枚噛んでいて証拠を隠しているのではないかと疑う。
一方、当の超人課は柴の読み通り爆破事件が超人によるものだと断定し、独自の捜査を進めていた。国外向けに兵器研究もしている八束重工の社員ばかりが襲撃されている事から、「正義の超人」の仕業ではないかとも疑う爾朗達だったが、被害も出ている立派な犯罪行為であり、どちらにしろこの犯人を無事確保しなければならない。その上での犯人との対話を望む爾朗。対する柴は、「正義の超人などいない」という持論から犯人を倒す事に固執しており――。

感想

やや、作画の乱れが気になりました。一部の動きについては演出とも受け取れるものでしたが、キャラの顔……特に輝子の作画は崩したら駄目だろう、と思ったり。

新登場の柴はロボット刑事。改造人間でもアンドロイドでもなく、機械の体に精神を移植された……という辺りが逆に各種作品へのオマージュになっている印象。彼の心はきちんと「人間」である事が強調されていましたが、どこか頑なに「正義」に固執する、ある種の思考停止に陥っている彼と、最初に焼き付けられた命令に忠実に従うロボット達、その線引きは正直、爾朗が語るそれよりも曖昧なようにも思えますが、柴の「正義」が年月を経てより過激なものになっていた所に、人間が持つ「うつろい」が端的に表されていて、それが人間の人間たる所以である、と語りたいのかな、と。前回の風郎太のエピソードの件も踏まえると。
作中の帰還兵のモデルは言わずもがな小野田寛郎さんなんでしょうが、「存在を消された同行者」というフレーズに小野田さんや彼を持ち上げた当時の世論への抗議の意味が隠されているのではないかとそこはかとなく思ったり……もちろん、穿ち過ぎなんでしょうが。
ところで全くの余談ですが、神化47年世界での戦闘シーンの演出が、どこか同週放映分の「ワンパンマン」のそれと被っていて「元ネタが同じなのか……?」と思いつつも原典が思い当たらず悶々とした気持ちを抱えている私はどうしたらいいでしょうか?