たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などの感想を中心にお送りする雑多ブログ。

助野嘉昭「双星の陰陽師」第5巻 感想

双星の陰陽師 5 (ジャンプコミックス)

双星の陰陽師 5 (ジャンプコミックス)

早いもので本作も5巻目。途中、雑誌掲載順が安定しない時期もありましたが、最近は落ち着いた模様。息の長い作品になってもらいたいものです。
この5巻で話に一区切りがついて、次巻からは新展開。ジャンプSQ.の方針なのか最近の月刊誌の流行なのか、本巻の続きがそのまま連載誌の最新号(5/2発売)で読めるというのは、新規読者にも優しいシステムですね。作家さんにとっては優しくなさそうですが()。

(以下、ネタバレ)
さて、今回で宿敵・悠斗との戦いはひと段落。命をかけて婆娑羅の力を取り込み新たな力を得た紅緒。そして、瀕死の状態にも拘らず立ち上がり、決して戦う事を止めないろくろの前に現れた謎の少女(?)により、ろくろもまた新しい、謎の力を得た。しかし、紅緒はまだ力を使いこなしていない――婆娑羅の力に対して紅緒の呪力がまだ足りない――し、ろくろの能力はそもそも自覚もないまま発動したものなので、今後も同じ事が出来るとは限らない。
結果的に悠斗を撃退したものの仕留めきれず、「島」へ逃げた彼を追おうにも陰陽頭・有馬や十二天将から実力を認めてもらえず、許してもらえない。「双星の陰陽師本来の役目である神子を作る事に専念しろ」と言われる始末。しかし、そこは流石ろくろ、思わぬ発言でその場の空気を変えてしまいました。

紅緒…! じゃあこうしよう
結婚しようっ 今すぐ!!
そんで帰ってえ…エ……エっ
Hして子供作ろうっ!!!!

本誌立ち読みしてる時にこれ読んで、思わず爆笑しそうになりましたわw
……まあ、上記は本気で言っているわけではなく、ただ子供作るだけなら「生まれてくる子供に全部押し付けるだけになるだろバカヤロー!」「子供が生まれる前にケガレなんて全部祓ってやるぜ!」、というような主張を伝える為にあえて突飛な事を言っているわけですが……意図を分かっていても言われた紅緒の方はたまったもんじゃないですよね……まさかろくろは紅緒が自分を好いてくれてるなんて思ってもみないわけで、なおたちが悪い。なんだこの天然女殺し。
しかしまあ、正論ではあるけど勢い任せ半分なろくろの主張を、きちんと受け止めて論理を加えて主張する紅緒の姿は既に良妻ですわな。ろくろは「子供に全部押し付けるなんて間違っている」、紅緒は「自らを鍛えないような親に立派な子が育てられるはずがない」と、実に見事な連係プレイ。
そして、ろくろ達の主張に一理あると認め、今後二年間で「島」に渡る実力をつけろと命じた有馬ですが……何やら彼には彼の思惑がある様子。ろくろと紅緒の「理想」が実は双星としての使命とイコールであるという謎の言葉。
両親の力が強くなければ神子にも大きな力は宿らないという意味なのか。もしかすると、悠斗との戦いの最中ろくろに力を与えた少女が関係しているのかもしれませんね。最初はあれがやがて生まれ来る神子自身なのかな、と思いましたが、なんかろくろに対して上から目線でしたから違うかも。
あと気になるのは、ろくろの出生の秘密。禍野に一人倒れていた(しかも狩衣を着て)という謎めいた状況、無意識にケガレを祓い、清めた(成仏的な)その手腕、そしてケガレの腕を発動したろくろに対し、禍野のケガレが「セェェメェエィ!」とかなんとか叫んでいた事、色々なヒントが提示されていますが、まああんまり邪推せずに純粋に物語を楽しみたいと思います。

次巻からはいよいよ高校生編。ジャンプSQ.最新号では早速高校生となったろくろ達が大活躍(?)しています。今後も続きを楽しみにしたいと思います。

デジタル版もリリースされているようです。