ベイビーステップ2 第2話「悪循環がラッキー」感想

原作は流し読み程度。
（以下ネタバレ）

あらすじ

アカデミーの選手達に歯が立たなかった栄一郎は、マイク達コーチに得意のコントロールを向上させる練習メニューを組んでもらい、練習に勤しむ。欧米風のプレイスタイルにも慣れ、コンスタントにポイントを取れるようになってきたが、何故かいつまで経っても勝つことが出来ない。マイクは栄一郎に負け癖がついている事を指摘するが――。

感想

愚直な努力――同じ練習の繰り返しの積み重ねで着実に成長してきた栄一郎を救ったのが、ルーティン、つまり「毎回プレイ前に決まった動作をする事で気分を落ち着けいつもの自分を取り戻す」という定型的な行動だった、というのは何となく面白い巡り合わせですね。
驚くべき速度で成長してきた栄一郎ですが、今回の短期留学では遂にたった二週間で新しいプレイスタイルに対応してしまいました。
栄一郎は努力型の天才ですが、今まで、特にコーチから本格的にプロを目指す為の練習を受ける以前は、沢山の練習を重ねるうちに成長の糸口を見付け成長してきたのに対し、今では効果的な練習と分析能力の向上で成果が出るまでの時間が大幅に短縮されました。それまでの積み重ねが、ある日歯車が噛み合うように成果として発現される、俗に「化ける」などと言われるような現象がありますが、栄一郎の場合言ってみれば短期間で「化ける」事を繰り返す怪物への道を歩み始めたように感じられます。
さて、次回はいよいよ約束通り池との練習試合です。今の栄一郎が同年代トップクラスの選手に対しどこまで通用するのか、何を得るのか。面白くなってきました。

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