たこわさ

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ガンダムビルドファイターズトライ 第20話「折れない心」感想

前シリーズ視聴済み。
(以下ネタバレ)

あらすじ

同じ次元覇王流の使い手であり、更には様々な武術をも習得したジュンヤの圧倒的な強さに苦戦するセカイ。奥の手であるバーニング・バーストを発動させるも、ジュンヤが自らカスタマイズした機体には、バーニング・バースト・モードと同等のシステムが搭載されていた。しかも、セカイが自ら編み出した技さえもコピーされてしまい、試合は一方的なものになっていった。
アシムレイトの反動により限界まで傷付いたセカイ。薄れゆく意識の中、心が折れそうになったセカイだったが、その時、不思議な光がセカイに語り掛け――。

感想

この作品に対して色々と文句はあるし、今回のエピソードについても言いたい事はあるのですが……それでもあえてこう言いましょう、「この作品を観ていて良かった」と。
元々はガンプラに興味など全くなかったセカイが、バーニングと共に戦いと共に成長し段々と機体との信頼関係を築いていく、という展開は、成長物語としてそれなりによくできたものではありましたが、やはり前作と違いガンプラ側から語り掛けるものが少ない印象で、そこの所を不満に思っていた方は多いと思います。
しかし、今回のエピソードで、今までのセカイがバーニングガンダムの力を引き出していたという構図が逆転し、バーニングガンダムがセカイの力を引き出す展開になりました。元々、人機一体を絵に描いたようなセカイとバーニングではありますが、それでもやはり「セカイがバーニングを操っている」という一方的な関係性がその根底にはあって、本質的には一方通行だった。それが今回、セカイがバーニングに込められた作り手(セイ)の魂に触れた事で、ようやく真にファイターとガンプラの絆を構築できたのではないかな、と。
そもそも、セイという掛け値なしに世界一のビルダーが手掛けたはずのトライバーニングが、機体性能で他のガンプラに劣っているような描写があった事に疑問符が付いてた訳で。シアやユウマが改良を加えた事で性能が上がったような描写があり、それも不評の原因だったと思いますが*1、そこいら辺の不満に対してのアンサーが、今回明らかにされたバーニングの真の力、なのでしょう。あの力は、シアにもユウマにも触れられなかった、バーニングガンダムの「魂」な訳で。

あと、Gガンダムファンとしては、この手の「兵器として扱っていた機体を真の意味での相棒として信頼しお互いを高め合う」というコンセプトや、格上の相手に人機一体でもって立ち向かうという展開が実に心に響くものがありました。Gガンダムの主人公・ドモンも当初はシャイニングガンダムを道具として使い、自分の怒りのエネルギーで強引に強さを引き出すなど、一方的な関係が目立っていたのに、段々とお互いの信頼感を高め合い、またパートナーであるレインと二人三脚で整備した事で愛着を深め、更には自らの未熟さを克服し遂に機体の真の性能を引き出す――という成長の過程があったからこそ、シャイニングガンダムの魂を受け継いだゴッドガンダムとの人機一体を終始貫けた、という流れがあるからこそ長年愛されるキャラクターになったので、それに対するオマージュ全開な今回のエピソードは観ていて熱くなりました。
そして、怒りや憎しみではなく、自分の魂を真正面から相手にぶつける、という次元覇王流の極意もGガンダムへのオマージュですよね。つーか、師匠のシルエットがモロにドモンさんだったり、修行の地がギアナ高地だったりと、見え見え過ぎるオマージュ振りなのですが(笑)。

しかし、そんな熱い戦いのあとに待っているのが、前作の魂をストレートに受け継いでいるであろう、ガンプラ学園とルーカスの戦い、というのは実に憎い演出ですなー。というかフルクロス格好良すぎてガンプラ学園の色物ももっと見習ってほしいというか(ぉ

*1:ただ、その点についてはトライバーニングが基本設計は最高レベルだけれども、細かい調整、特にファイター向けのそれが行われていなかったから改良の余地があった、という見方も出来ますが。