たこわさ

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四月は君の嘘 #04「旅立ち」感想

原作は読んだり読まなかったり。
(以下ネタバレ)
かをりの熱意に負け、彼女の伴奏を引き受ける事になった公生。椿と渡の助力によりギリギリコンクール会場に辿り着いた二人だったが、一回も合わせ練習が出来ていないばかりか、「自分の演奏が聞こえない」症状が治った訳ではない公生は不安に駆られる。しかし、そんな公生をかをりは持ち前の強引さと真摯さで奮い立たせる。遂に登壇した二人の演奏は審査員と観客の心をつかむが、その時、公生は客席に母親の幻を見てしまい――。
かをりの目的が公生にもう一度ピアノを弾いてもらう事、そして彼と一緒に演奏する事だったのなら、見事目的を達したことになるでしょう。が、だとしても望みかなって観客からの喝さいを浴びる中、肝心の自分が倒れてしまう事になるとは……。しかしながら、かをりという不思議な少女は、その破天荒な性格とは裏腹に、当初からどこか儚さというか生き急いでいる部分が見え隠れしてきたので、もしかすると今回自分が倒れてしまう事も織り込み済みだったのかも。
それが、極度の疲労によるものだろうとも、それ以外の深刻な何かによるものだとしても。きっと彼女は満足した事でしょう。しかしながら、もし彼女の身に何か深刻な事態が起こっていてそれを自覚しているのだとしたら、きっととてつもない恐怖を同時に感じている事でしょうね。

四月は君の嘘(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

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