たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

コードギアス 亡国のアキト 第2章「引き裂かれし翼竜」感想

コードギアス 亡国のアキト O.S.T.

コードギアス 亡国のアキト O.S.T.

(以下ネタバレ)
初日第一回で観て来ました。全席完売、男女比6:4、年齢層は20代〜30代中心でした。
今回は事前に数名の関係者がコメントしていたように、ナイトメアによる戦闘シーン中心に描かれた印象。相変わらずCGのナイトメアの気持ち悪い動きには違和感がありますが、戦闘シーン全体に緊張感があったので迫力は十分。
特に、アレクサンダの脳波コントロールシステム(?)を介してリョウ達三人にアキトの異常興奮が伝播し、ユーロ・ブリタニアの騎士達を圧倒していくシーンの匙加減が絶妙。あの「手練の騎士が圧倒的能力差の前に守勢一方に回る」というギリギリ俺Tueeee!にならない展開は素敵ですね。
また、第1章に続いてレイラの司令官としての顔と理想家としての顔、そして年相応の少女としての顔のギャップが素晴らしい。アキトに護ってもらって嬉しかったのにその直後にシビアな現実を押し付けられて膨れてみたり、ナイトメアでの降下時に一人だけ軟着陸に失敗していたり、今回も実に色々な表情を見せてくれました。
逆にちょっとアッサリというか、もう少し描写を丁寧にしてほしかったな、というのがリョウ達三人。生い立ちが明かされたのがユキヤだけ、というのもありますが、周りが敵だらけの戦場で裏切り行為を働いたかと思えば、その後あっさりアキト達に仲間意識を持つようになっているというのは、いかにもテンプレに過ぎるかな、と。もちろん、ブレインレイドの影響は少なからずあるんでしょうが。アヤノなんて微妙にフラグ立ってないか?w
さて、劇中終盤で明かされたブリタニアの騎士シンとアキトの関係。同じ「ヒュウガ」の名を持つ二人は兄弟で……幼いアキトを除いてシンのギアスで自決させられたと思しき、夥しい数の死体が意味するものは? 何故、アキトだけが生き残ったのか? シンの語る「大儀」とは一体何を意味するのか?
数多くの謎を残しながら次回に続くのかと思いきや、最後の最後でフレイヤ級の隠し玉が登場。ナイトオブセブンとなったスザクを随伴してユーロ・ブリタニアに到着した「軍師ジュリアス・キングスレー」。王族同然の扱いを受ける彼の容貌は、黒の騎士団総帥・ゼロの正体でありブリタニアの皇子でもあるルルーシュ・ヴィ・ブリタニアにあまりにも似ていて……。
この次の展開が気になってしょうがない感覚もコードギアスという作品の魅力の一つなので、本作のスタッフも実にそれをよく理解して作っているのだな、とひとしきり感心。