翠星のガルガンティア 第12話「決断のとき」感想

翠星のガルガンティア (Gargantia on the Verdurous Planet) Blu-ray BOX 1

（以下ネタバレ）
クーゲル中佐は「啓蒙」の名の下にガルガンティアへの襲撃を計画していた。上官の命令と自分が今まで見てきた「尊いもの」との狭間で思い悩むレドだったが――。
レドが自分自身の頭で考え、答えを得たという所が非常に大きかったですね。この手の問答では「何が正しいのか分からないけれども少なくともお前にやり方は正しくないから歯向かう」みたいなお茶の濁し方が多く見受けられますが、本作はチェインバーという論理でしか動かない存在を主人公のパートナーとした事で、主人公が感情や直感だけではなく論理的説得力を持った言動を行う必要があるわけで、実によく考えられたギミックだな、と。
さて、髪を下ろしていきなりイケメン化が進んだピニオン達の支援も受けて、クーゲル中佐とストライカーという「上位の存在」に挑んだレドでしたが、その先に待っていたのは、クーゲル中佐がもう死んでいたという現実……。首が落ちたり胴体がしぼんだりしたのは、それだけ長い時が経っていたのを無理やり持たせていたからなのか、ストライカーが「不要」と判断して処理したのか、どちらなのかはまだ判断できませんが……。
どちらにしろ、敵は「人間」ではなく銀河同盟の命令を忠実に実行するだけのロボットだったという事で、これで説得の余地は無くなってしまった訳で。彼我の性能差が大きい中で、レドとチェインバーは果たして勝利できるのか？
ガルガンティア船団長に伝わる謎の鍵が、文字通り「勝利の鍵」となるのか？