たこわさ

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「Winny」裁判、逆転無罪!

さて、日本の司法はバカではなかった、という賞賛すべき(というか当たり前すぎる)判決が下され、情報産業の片隅に位置する人間としてはほっと一息、といった感想です。
そもそも、金子氏の逮捕自体が豪く馬力のある車の開発者が「頑張ればかなりのスピード出るよ! あ、でももちろん法廷速度はちゃんと守ってね?」と言っただけで「道交法違反の幇助」でいきなり逮捕されたぐらいナンセンスなものでしたからして、無罪判決は至極当たり前*1
残念なのはこの判決に対するACCSのコメント。

もちろん、ACCSの立場と言うものもあるんでしょうが、ACCSが保護対象とするソフトウェアの中にだって世間様から「犯罪助長」とか言われているものは沢山あるわけですし、

今回の判決にかかわらず、被告には社会的・道義的な責任が生じているものと考えている

って、その社会的・道義的な責任=Winnyよる被害を増やさないためのソフトウェア改修という可能性を摘み取ったのが司直なのであって、結果的に社会的・道義的な責任を取るべきなのは、「協力要請」ではなく「逮捕」という高圧的な手段で持ってことの解決に当たろうとした京都府警や検察の方なんじゃないんですか? と思うのですが。
京都府警なんか、Winnyで捜査情報垂れ流した自分とこの警官は無罪同然の扱いなんですよ? いったいどこに「社会的正義」があるというんだ?

*1:一審の有罪判決もかなり頑張った判決ではありましたが。