たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

「BLEACH」アニメ化の出来映えは?

第一話を録り逃してしまったので、第二話だけの感想なんですけれども、「微妙」の一言ですな。
キャラデザについては、好みは分かれるんでしょうが、まあそこそこなんでは。絵も綺麗な部類に入るでしょうし、作画の乱れも今の所は感じませんでした(当たり前か)。
演出は、……んまあ昨今のレベルを考えれば、及第点には達しているのではないでしょうか。が、決して巧みとは言えませんわな。細かい所で「ええ!?」というのが多かった。
酷いのは脚本・構成。恐らく後半はオリジナル展開になるだろうから、その伏線としてオリジナル設定も出てくるのだろうな、とは思っていましたが、まさか初っ端からキャラクター造詣まで変えてくるとは思いませんでした。
一護が「不器用な結果ぶっきらぼう」な奴ではなく、「ただ単にぶっきらぼう」な奴になってしまっている。廊下で人とぶつかって、あんな不遜な態度をとるのはおおよそ一護という「不器用で怖く見えるけれど本当は優しい」男のパーソナリティとはかけ離れている。その後の、車に轢かれた織姫に対しての「送ろうか?」も、原作では何気ない気遣いなのに対し、アニメでは不意にたつきに窘められた事を思い出して、仕方なく言っているようにしか見えない。
他の虚に取り付かれて虚化する、という設定。これは、恐らく後半のオリジナル部分への伏線なのだろうが、やはり蛇足に思える。これで後半に生きてこない死に設定になったら、鼻で笑ってしまうが、現段階では評価すべき所ではないのかも。
全体的に、ディテールが酷すぎる。特に必要性を感じないセリフや話の流れの改変、小道具の差し替えが目立つ。それでいて、原作ファンにしか分からないようなネタも多用しているのだから、「アニメ独自の路線」を築こうという気概も見受けられない。全てが中途半端。
まあ、先んじてアニメ化している「NARUTO」も、初期の頃はアニメクオリティがお話にならないくらい低かったのが、最近では全体的にレベルアップ*1している所を見るに、原作付きアニメはある程度経過を見ないとその評価は定まらない、という事なのかもしれないが、現段階ではとても評価できる代物ではない。
唯一つ現段階で断言できる事は、主題歌がウンコ、という事か。

*1:その代わり、原作の勢いが落ちている時期&追いついてしまったのでオリジナル展開にせざるを得ないというジレンマの真っ最中だが