先日(http://d.hatena.ne.jp/sumida/20040608#p1)の続きなんですけれども、ネタ元の「28歳OL。」の管理人Reikoさんが実際に「ドラえもん」を読み返してみて改めて感想を書いています。
http://www.enpitu.ne.jp/usr9/bin/day?id=94110&pg=20040609
Reikoさんは、「無能なのび太が会社など興せるはずが無い」という事と、「先祖に丸投げしてるだけのセワシくん」について「気に入らない」とおっしゃってるわけですが、では「ある日突然オバケの居候が」とか「江戸時代から続くオンボロ旅館」だとかは現実に即しているとでもおっしゃるのでしょうか? 「オバケのQ太郎」はファンタジーだから別問題だとでもいうのでしょうか? いつも経営だけで手一杯のはずのつづれ屋が、何代にもわたって旅籠の建て替えをしてる事には疑問が生じないのでしょうか? それは現実と幻想を都合よく使い分けてるだけじゃないでしょうか。
「セワシ君の先祖に丸投げする性格」についても、ただ単に「自分の過去を変える為に時間旅行する」という古典的SFの「自分」を「子孫」に差し替えただけの物であって、「血を受け継いでいる」なんて当たり前の事で否定するような要因ではないと思うのですが。「自分は好きではないな」程度の感想で済ませるならいざ知らず。
「ドラえもん」は紛れも無いファンタジー漫画であり、その「漫画的」な設定について「現実に即していない」だとかいった論調で否定するのは少々的外れなご意見だと言う事を、私は主張します。
参考リンク等
- ドラえもん罪と罰
- 自称「熱烈な藤子F不二雄ファン」によるドラえもん批判。個人的には少々迷走気味に感じる。
- ドラえもんは母性であり父性である。
- ドラえもん同好会より。「大長編」へと続く流れを分かりやすくまとめてあります。