たこわさ

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ゲゲゲの鬼太郎(第6期) 第13話「欲望の金剛石!輪入道の罠」感想

ゲゲゲの鬼太郎(第6作) Blu-ray BOX1

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

世間が格安で品質の良いダイヤモンドの話題で持ちきりな中、鬼太郎達は街中で羽振りの良さそうなねずみ男と出会う。
鬼太郎はすぐに、ねずみ男が妖怪を利用して悪さをしていることに気付き苦言を呈するが、図星を突かれたねずみ男は開き直り、鬼太郎と絶交して去っていってしまう。

実は、ねずみ男は人間の魂を喰らいダイヤモンドに変えてしまう妖怪・輪入道と組んで、大量のダイヤモンドを生み出していた。
ねずみ男は更なるダイヤモンドを生み出す為に、欲に釣られた人々を輪入道への生贄にしていたのだった――。

感想

やはりねずみ男はあのくらい外道でなければらしくない……とは思いつつも、最後に人々が元に戻っていなければ、かなり後味の悪い物語になっていたのではないかとも思ってしまった。鬼太郎を助けたねずみ男の行為はマッチポンプも良いところなので、人々が元に戻るくだりが無ければ、非常に不愉快な話になっていただろう。
流石に売られた難民が無残な最期を遂げたまま……という描写は物議を醸すだろうし、たとえご都合主義だと思われても、今回はああいった形で決着をつけるしかなかった、という向きもあるかもしれないが。

なお、ダイヤモンドは工業的価値は高いが、実は宝石としての価値はそれほど高くない。出荷調整や品質の保証、質の高いカットがなされて始めて本当に価値あるものになる。
作中に登場したシンジケートは、現実のそういったシステムへのメタファーなのかもしれない。*1

過去作での輪入道

輪入道は原作漫画にも登場する妖怪(だったはず)で、アニメには第一作の頃から登場している。


第一作
では、第36話「ダイヤモンド妖怪」で登場。



第三作
では、第5話「ダイヤ妖怪輪入道」に登場。



第四作
でも、第5話の「ダイヤ妖怪・輪入道」に登場している。こちらはねずみ男輪入道を使って商売を始めている点などが、今回と共通している。

そのほか、劇場版などでも輪入道は登場している模様。案外と出番の多い妖怪らしい。

*1:実際に出所不明のダイヤモンドが大量に流通しても、諸々の理由でああいった大儲けは難しいだろう。