たこわさ

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フルメタル・パニック! Invisible Victory 第8話「ワン・マン・フォース」感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

クラマの卑劣な銃弾が、一人の儚い命を奪う。
無力感と激しい怒りに苛まれる宗介は、レモンの協力も断り、単身「アル二世」を駆り、クラマと署長の後を追う。

一方、クラマと署長はAS乗り達にボーナスをちらつかせ、総掛かりで宗介を討ち取ろうとする。
豊富な重火器で武装したAS乗り達は、一方的な狩りのつもりで宗介に挑むが、冷徹な戦士に戻った宗介は容赦なく彼らを撃破していき――。

感想

アバンタイトルで準レギュラーになりつつあったキャラクターがあっさりと死を遂げる。
そこに痺れる憧れる――はずもなく、原作を読んだ当時と同じく、怒りにも似た悲しみの感情が湧いてきた。が、

原作者氏からして今でも悩むような展開だった、との事。
彼女の死があったからこそ、宗介は情けも容赦も捨てて前に進まざるを得なくなったという側面もあり。この「フルメタル・パニック!」という作品全体に共通する、ある種のご都合主義の排除を徹底した結果でもあり。*1


物語がそんな「割り切れない」部分を描いたものだったからか、戦闘シーンは視聴者の愛と怒りと悲しみを代弁するかのごとく、気合の入ったものだった。
中山勝一監督自ら絵コンテを担当し、更には連名として摩砂雪氏の名前も。宗介と同じく「ここが正念場」といつも以上に本気の布陣(というか背水の陣)で挑んだのだな、と感じた。

アル二世の悲しすぎる勇姿は、近年のロボットアニメにおいて五本の指に入るものだった。


さて、宗介生死不明のまま、物語は次の段階へ。
レイスが日本から持ち出したという謎の物体。そして「ARX-8」と名付けられた謎のAS……。次回は総集編の模様なので、一回深呼吸してから視聴に臨みたい。

*1:まあ、その作品全体に共通する不文律さえも打ち破る男がいますがw