今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
モルガナから「パレスで虐げられる生徒達は現実の写し身である」と知らされた蓮と坂本は、バレー部員達が虐待を受けている事を悟り、彼らの為にも鴨志田の罪を暴こうと動き出す。
だが、当のバレー部員達は鴨志田を恐れるあまりか、誰も口を開こうとはしなかった。
そんな折、蓮はふとした偶然から杏が鴨志田に媚びを売るかのような態度を取る理由を知る。杏は、バレー部員の親友・鈴井の為に、鴨志田の言うことを聞いていたのだという。
だが、鴨志田の行為はエスカレートしていて、遂に杏を自室に呼び出そうとまでしてきた。
流石に限界を感じ断った杏だったが、それを不快に思った鴨志田は、鈴井に矛先を向け――。
感想
不覚にも、「ペルソナシリーズは、時に登場人物が死よりも辛い目に遭わされる作品」だという事実を忘れてしまっていたので、鈴井の受けたであろう筆舌に尽くしがたい屈辱を前に、思わずテレビの前で一人暗い気持ちになってしまった……。
鴨志田を改心させた所で、彼女が受けた心の傷が完全に癒えることはない(というか身体的にも意識不明の重体だが)。
本作は、所々で怪盗モチーフの「痛快」な演出が目立つだけに、明るいノリになっていくのでは? という予断を持ってしまっていたが、そもそも第一話冒頭で主人公が壮絶な拷問を受けているわけで、ドロドロとした嫌な事件が続いていくのか……と少々、暗澹たる思いを抱いてしまった。
杏のペルソナは「カルメン」がモチーフのようだが……カルメンは我を通した結果、最後には命を落とす女性だ。
何かの暗示でなければいいが(流石に考えすぎだろうが)。
個人的に抜けないトゲが刺さったようなエピソードだったので、モルガナのモフモフ感が唯一の救いだった。
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