たこわさ

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銀河英雄伝説 Die Neue These 第2話「アスターテ会戦」感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

同盟艦隊有利と見られたアスターテ星域における戦いは、若き天才ラインハルト・ローエングラムの巧みな戦術により帝国軍有利に大きく傾こうとしていた。
同盟軍が総崩れとなる中、勝利を確信したラインハルトであったが、同盟軍の中にもラインハルトに負けぬ智将が存在した。

ヤン・ウェンリー准将。「エル・ファシルの英雄」と呼ばれる彼は、事前にラインハルトの策を予想していた。
しかし、帝国の諸将と同じく同盟の諸将もラインハルトの実力を侮っており、開戦前にヤンが具申した作戦は上官であるパエッタ中将によって全て却下されていた。

だが、帝国軍がヤンの予想通りに動き、また激しい戦いの中でパエッタ中将も負傷したこともあり、遂にはヤンに指揮権が渡されることとなった。
圧倒的に不利な状況に追い込まれた同盟軍に、果たして逆転の目はあるのか? 危機を脱するためにヤンが立てた作戦とは――?

アスターテ会戦

アスターテ会戦

感想

という事で、今回は自由惑星同盟郡側の視点を中心に物語が進行した。
本作のもう一人の主人公とも呼べる、ヤン・ウェンリーの登場だ。

自信満々かつ傲岸不遜なラインハルトと比べると、何とも消極的で頼りなく見えるヤンだが、その知略はラインハルトに勝るとも劣らない。
そんな彼が、艦隊が危機に陥るまで実質的に作戦に関わらせてもらえなかったところに、自由惑星同盟の危うさが早くも現れている。
が、そもそもヤン自身が強気に出る人間ではない為に、目上の人間からなめてかかられているという向きもあるだろうから、同盟の気風ばかりが悪いのではないだろうが(苦笑

戦略的には痛み分けに終わった帝国と同盟。
大きな犠牲を払ったが、全滅という最悪のシナリオを回避したことで、ヤンは「勝利の立役者」として扱われるのだろうが……彼の親友であるラップは無残な戦死を遂げた。ヤンにとっては苦い敗北となったことだろう……。

さて、鈴村健一氏演じるヤン・ウェンリーは、初代である富山敬氏にも似た、穏やかな中にもどこか切れ者の風格が漂う、ヤンというキャラクターの特異性がよく表れていて実に素晴らしいものに感じた。
「少々イケメンすぎないか?」と危惧したキャラクターデザインについても、実際に動いて声がついているのを見ると、なるほどヤン・ウェンリーに相違ないといった印象だ。

今後も安心して観られそうだ。