たこわさ

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サクラクエスト 第19話「霧のフォークロア」感想

魔の山へ


今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

次なる祭具「吊り太鼓」を探しに、廃校となっていた中学校を訪れた由乃達。夜、しかも最近怪談スポットとして話題になっている校舎での探索に、一部メンバーは恐怖を隠せないが、その時、窓の外に本当に怪しい人影を見付けてしまう。
絶叫する由乃達だったが、実はそれは見回りをしていた真希の父の姿だった――。

感想

体調不良につき、更新が遅れ&控えめ……。

本作は、大きなストーリーの流れをきれいなラインに沿って描くものではなく、小さなエピソードの積み重ねで作っていくタイプの作品なのだな、と改めて感じた。

真希の離脱(?)は、もっとドラマチックに(例えば映画撮影のエピソードから間を置かずに)やった方が盛り上がりがあったのだろうが、本作では映画撮影を通じ真希が後輩と縁を深め、その後輩の繋がりでオーディションに応募することになり、更には真希の今までの苦悩を由乃達が十分に知った後である、という言ってみれば「しきい値」を超えたので当たり前のごとく発生した「日常イベントの一つ」として描くことを取ったわけだ。

一から十まで精密に積み上げられた物語を好む方には、「どちらの方向を向いているのか分からない」作品に感じるかもしれないが、私的には日常の積み重ねが、小さな、あるいは大きな変化につながっていくという、現実と地続きな作劇が、町おこしという答えのないテーマとも重なっていて、好ましく思える。