たこわさ

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アリスと蔵六 第7話「ともだち」感想

TVアニメ『アリスと蔵六』OPテーマ「ワンダードライブ」

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

蔵六と早苗との穏やかな生活を始めた紗名。だが、無意識に「アリスの夢」の力が暴発してしまう「外れ」と呼ばれる現象にも悩まされていた。そんなある日、蔵六と世話役である一条と共に中華街を歩いていた紗名は、偶然にもあさひ・よなが姉妹と出会う。何故か逃げ出すあさひとよながに対し、紗名は正体不明のもやもやした気持ちが芽生えてしまい、能力を使った追いかけっこが始まってしまう――。

感想

あさひとよながの双子のバックボーンが何気にハードであり、本当にこの作品はほのぼのとさせておいていきなり視聴者を叩き落とすのが上手いと思った。
あさひとよながが個々人として自我を(擬似的かもしれないが)形成できた所を見るに、「研究所」の存在もただ外道なだけではなかった、ということか。たとえそれが「アリスの夢」の研究のために必要だっただけだとしても。

数学など「答えのある」学問については驚くべき能力を見せる紗名だが、文系――特に感情や心情を考慮しなければいけないものは苦手な模様。だが、彼女の肉体年齢と今まで過ごしてきた環境を考えれば(確か9歳程度)、感情を持て余すのはむしろ当たり前なのではないか、とも思った。
同年代よりも遥かに優れた頭脳と、わずかに遅れた情緒、それらが紗名に様々な苦しみや喜びを与える様に期待したい。