たこわさ

はてなダイアリーから移ってきました。暫くの間、レイアウトの乱れやリンク切れ等あると思いますが、ご容赦を。

Re:CREATORS #04「そのときは彼によろしく」

Re:CREATORS 1(完全生産限定版) [Blu-ray]
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

まりねの仲介により、自らの創造主である「タイタンデジタルソフト」へと赴くメテオラ。だが、彼女を待っていたのは衝撃の事実だった。メテオラの世界「追憶のアヴァルケン」の実質的な創造主であるゲームプランナーは、不慮の事故によりこの世を去っていた。
一晩一人になりたいと、まりねと別れて姿を消したメテオラを颯太達は心配するが、彼女は翌日には迷いの晴れた表情と共に姿を見せてくれた。一晩かけて「追憶のアヴァルケン」をクリアし、創造主が真摯な姿勢で自分達の世界を創り上げてくれた事が分かり、踏ん切りがついたという。
そしてメテオラは語りだす。彼女が懸念していた、自分達創作世界の住人が現実世界にやって来たことで訪れるであろう世界の破滅の危機「大崩潰」の可能性を――。

感想

短い中にもメテオラの心情を丁寧に描いてくれたおかげで、ますます彼女への愛着が増してしまった。感情の起伏が少ない・銀髪ショート・腹ペコキャラという属性は、私的には全く好きではないはずなのだが、メテオラに関してはそういった要素が気にならない。

さて、そのメテオラの語った「大崩潰」は、「幻想が現実を侵食する」系の作品においてはもはやテンプレートとも呼べる設定だろう。そういった意味で、本作は設定の目新しさには乏しいのだが、それを補って余りあるドラマとキャラクター設計の秀逸さがある。特に、異なる創作世界の住人達のぶつかり合いは、正しい意味での「異文化衝突」のセオリーをきちんと踏襲しており、例えばアリステリアのように頑ななキャラクターをどう攻略していくのか、といった面白みを産んでいる。

一点、気になったのは、初登場時の視野狭窄振りから打って変わって、多少の柔軟性を見せ始めたまみかの言動。彼女の場合、現実世界に近い世界観からやって来ているので、事態の把握も早い、というのもあるのだろうが、もしかすると現実世界の文化に触れ、それを好意的に捉えれば捉えるほど、創作世界の住人達も現実の「侵食」を受けている、という事なのかもしれない。
そう考えると、持ち前の賢明さ以上に物事への理解が早いセレジアの言動にも説明が付く気がする。優夜のような「悪役」も、現実世界の面白みを知ったからこそ、あそこまで話の分かる人物になったのではないか……?

そして、満を持してのロボット物作品からのキャラクターが登場。巨大ロボットという、ある意味もっとも現実を侵食しそうな存在が、どのように「最適化」されているのか……。興味は尽きない。