たこわさ

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正解するカド 第四話「ロトワ」感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

カドに閉じ込められた乗客達の開放がようやく始まった。全員の開放までは時間こそかかるが、これで一つの懸案事項が解消されると人々は胸を撫で下ろす。だが、日本政府と人類には、ある意味それ以上に重い「課題」がヤハクィザシュニナから与えられていた。
無尽蔵に電力を供給する異方からの贈り物「ワム」。人類のエネルギー問題を一気に解決する福音はしかし、人類に混乱を巻き起こしつつあった。ワムが与えるエネルギーは無限だが、その数自体には限りがある。そして無尽蔵のエネルギーを無分別に使用すれば、地球の環境への影響も計り知れない。ワムを危険視し、あるいは独占しようと考える一部の先進国は、国連決議をもって日本に全ワムの引き渡しを要求する。
国連の決議に従い常任理事国など一部の国家にワムを引き渡すことは、ヤハクィザシュニナが課した「パンを分け与える」という要求とはかけ離れてしまう。日本政府は苦渋の決断を迫られるが、それを知ったヤハクィザシュニナは意外な提案を持ちかけ――。

感想

比較的緊張感のある場面が続く中で、コミカルなシーンを要所要所で入れてくる演出は何とも良い味を出している。真道と浅野のハグや、徭と真道のやり取りを見ていた夏目の険しい表情など、細かい所で色々なネタを入れてきてくれるのは、良い息抜きになると共にキャラクターに命を吹き込む描写にもなっている。もちろん、今回のNo.1シーンは自分の動画にムキー! となる徭さんである事に異論はない(笑)。

国連決議のあまりのスピーディさには、思わず苦笑い。日本は安保理の対象になる事はほぼない反面、環境問題やら何やら、国連附属機関からの批判的な決議は(一方的に)よく受けている国なので、本作の描写にもある種のリアリティを感じてしまった。日本のように国連に多大な貢献をしている国家であっても、主流派の思惑から外れた行動をすれば、ろくな弁明の機会も与えられず非難の対象となる――国連という組織の負の側面は、まさに本作で描かれた通りのものだと認識している。

さて、ヤハクィザシュニナのアイディアが何なのか予想は出来ないが、これで第一話以外はただの賑やかしとなっていた品輪が再び表舞台に立つことになりそうだ。一体どうなることやら。