たこわさ

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鬼平 第十二話「あきれた奴」感想

アニメ「鬼平」原作 鬼平犯科帳セレクション【文春e-Books】
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

平蔵の部下の一人である小柳は、難産により妻子を同時に亡くし、どこか荒んだ心を抱えたまま過ごしていた。そんなある日、小柳は身投げしようとしている赤子連れの女に出くわし、成り行きでそれを助ける。奇しくもその日は小柳の妻子の命日でもあり、縁を感じた小柳は何かと彼女らの世話を焼こうとするが、その内に皮肉な事実が判明する。その女は、以前小柳が捕らえた盗人・又八の女房だった――。

感想

一歩間違えれば下手人は逃げ延び、小柳は切腹、上司である平蔵も何らかの責任を取らねばならない事態になっていたはずだが、なんとも落ち着き払った平蔵の態度が頼もしすぎる。
もちろん、平蔵も小柳も、事前の調べで又八の人となりを知っていたからこその信頼だったのだろうが、それにしてもかなりの胆力だ。*1
又八が何故、紋三郎のような外道をかばおうとしていたのか、その理由は気になるところだが……言わぬが花な部分もあるのだろう。

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*1:又八の普段の暮らしぶりや、捕らえられた際に反射的に小柳の身を案じたような素振りを見せたことが大きかったのかもしれない。