たこわさ

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アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 2nd File 10 「訣別の宴」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

ミュトスから稲城とバードとの繋がりを指摘された黒騎。真っ向から否定するも、心の何処かでミュトスの意見が的外れではないと感じていた黒騎は、稲城への疑念を晴らすべく山吹へ相談、更に円に稲城の身辺調査を依頼する。だが、山吹は黒騎よりも以前から稲城の動きを気にかけており、先んじて円に調査を依頼していた――。

感想

稲城はもっと、自分の信念の為にあえて手を汚すというタイプかと思っていたが、どちらかと言えば「大義のためならば全ては正義」と捉えるタイプだったようだ。山吹室長はその本質をある程度見抜いていたらしく、個人的な好意を認めながらも彼の罪を暴くことを厭わず、また黒騎は口ではミュトスの仮説に反発しながらも、やはり心の何処かでは「稲城ならばやるかもしれない」と思っていた節が伺え、なんともやるせない。
しかし、黒騎と山吹は「稲城を信じる」という私人であると同時に警察官としての矜持も貫いてくれたので、ある程度救われた気持ちにはなれた。尤も、黒騎の方は耐え切れず殴りかかってしまったのだが……。「稲城は真実を語ってくれる」と信じた山吹と、「稲城はやっていない」と信じたかった黒騎というある種の対比構造も見えた気がした。

バードの死は、恐らく偽装ではなく本当に死んでいるのだと思われる。が、第二話の人格移植の件が何らかの伏線になっている可能性を考慮すると、既に他のボディを彼が準備していたのではないか、との疑いが出てくる。未完成で危険な上に、「本人」が生存できるという訳でもない技術……なんとも彼好みではないだろうか? 稲城の秘書も、稲城の指示ではなくバードの指示で動いていた可能性も考慮にいれると、なんとも。

モブのスリ少女(A子)が意味深なポジションで登場したのも気になる。まあ、実は大した意味はなくとも驚かないが(笑)。

稲城との訣別という重いエピソードではあったが、その中においてもミュトスと陽の名コンビ誕生であったり、若き日の山吹室長の可愛らしすぎる姿であったり、アラサー(失礼)になってますます可愛らしくなったウェディングドレス姿であったり、眼福な要素も多々あった。