たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス #07「それぞれの想い」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
※原作ゲーム未プレイ
(以下ネタバレ)

あらすじ

レディレイクに迫るドラゴンは竜巻を纏い、街を破壊しながら城へと迫っていた。あまりにも圧倒的なドラゴンの存在感にも臆せず、スレイは人々や城を守る為にその前に立ちはだかる。だが、ドラゴンはそのまま何処かへと飛び去ってしまい、結果として街は危機を免れる事になった。
ドラゴンの前に立ちはだかったスレイの姿は逃げ惑っていた人々の目には、まさしく救世の導師そのものに映り、彼の名声は一挙に広まる。だが、かねてより導師の力を国家に取り込もうと考えていた勢力は、甘言を持ってスレイに擦り寄ろうとし――。

感想

結局、ベルセリアパートは「ドラゴン」位しか共通する要素がなく、全く「クロス」しないで終わってしまったようだ(苦笑)。もしかすると残りの話数に何らかの仕掛けがあるのかもしれないが……とりあえず今は、ベルセリアの事は忘れて本来の物語を注視しようと思う。
力を振るわずして導師としての名声を得てしまったスレイの立場はなんとも皮肉であるが、それだけ人々の心が何らかの拠り所を求めているのだという事がよくわかり、アリーシャの言うとおり人間同士で争っている場合ではない世界の危うさが伝わってくる。スレイを利用しようとした勢力も、聞くところによると原作ではもっと強硬手段に出るらしいのだが、アニメではある種の老獪さを披露してくれたようで、何かと評判の悪い原作ゲームのシナリオを一生懸命フォローしようとしている節が伺える。
スレイの為に何か出来ないかと思い悩み、ライラのアドバイスを得て行動に移したミクリオの友情と、彼が黙って出て行った事にショックを受けながらも心の底から彼の事を信頼もしているスレイの態度が実に心地よい。ここで変に揉めてしまうと一気に魅力が台無しになってしまうのだが、そういった悪手を排除してくれる脚本には好感が持てる。

ミクリオを相棒、ライラをお姉さんとすると、やはりアリーシャは今のところヒロインという肩書がしっくり来る印象。目的地を別としてしまったが、おそらくは早い段階で再会するのだろう。――というか、ここまで来ておいて原作ファンから伝え聞く「アリーシャいじめ」が再現されたら胸糞以外の何物でもないので、OP映像の通り気持よく活躍してくれる展開を期待する。

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