たこわさ

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うしおととら 第参拾参話「獣の槍破壊」感想

今回の満足度:2点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

遂に白面の者が復活してしまった。白面の強大な力を前に人々は恐怖し、それがまた白面の力となる、恐れていた悪循環が始まろうとしていた。
唯一の希望・獣の槍も、使い手である潮が白面への恐怖と日本が沈没するという絶望を前にくじけてしまい――。

感想

原作から基本物語の流れはあまり変わっていないはずなのに、盛り上がるどころか逆に盛り下がる内容だった。それはひとえに、全体に漂うテンポの悪さによるものだと思われる。潮があまりにもグダグダとヘタレ過ぎている故に、視聴者には考える余地が生まれてしまい、必然テンションも下がっていってしまうという悪循環。
もちろん、原作でもそれまで聡明だったはずの登場人物達が悉く自爆とさえ思える悪手を積み重ねるというある種のご都合主義が無かったわけではないが、そこをスピード感や演出によって読者に感じさせない工夫があった。アニメでは何故か「溜め」の演出が多い為、スピード感が完全に殺されてしまっている。