たこわさ

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GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 第10話「絶望と希望」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

米国大統領との「政治取引」により特戦群を退かせざるを得なくなった日本政府。障害の無くなった米国工作員部隊はレレイ達を確保する為に温泉宿に迫るが、そこにはロシア・中国の部隊も展開しており、三つ巴状態になってしまった。しかも、にらみ合いを続ける彼らの前にロゥリィが現れ、それを引き金として銃撃戦が始まってしまう。
膠着するかと思われた戦闘だったが、あまりにも桁違いなロゥリィの強さに工作員達はあっという間にその数を減らし、遂には全滅してしまう。当面の安全は確保できたものの、そのまま留まるのは危険と判断した伊丹達は宿を後にし、「門」を目指すべく都心へと向かう。
しかし、このまま銀座に向かうのは危険すぎる。そう判断した伊丹達は梨紗の手を借りネット上に情報を流し、「門」の前に少しでも多くの群集が集まるよう仕向ける。残りの工作員達、集まった群衆、そしてマスコミが見守る中、伊丹達は「門」を目指すが――。

感想

※原作は未読です。

太郎閣下のメールで児ポ展開(ただし合法)が回避されたというのは中々意味深長な展開ですね!(挨拶
工作員の皆さんは不幸過ぎるとしか……。予想以上に強敵だった特戦群がいなくなったと思ったら他国との三すくみ状態になり、更にそこへ作品屈指のチートキャラと思しきロゥリィ聖下の襲撃という最悪の災厄が……これ、炎龍に襲われるよりよっぽどたち悪いんじゃ?w しかも亜神は不死身というトンデモ設定まで飛び出し。これ、もし敵方に亜神が現れたらどうするんでしょうね?
逃走中に「一体何が起こっているのか?」と問われた件で、伊丹は「俺も分からん」などと答えてましたが、まあ、あれは完全にとぼけてますよね。栗林達は気付いていなかったかもしれませんが、ピニャがあえて自分の考えを語ったのは、伊丹が何かを隠している事を察していて、その反応から真相を確かめようとした、という所でしょうか。伊丹、というか日本としては「帝国との講和を快く思わない勢力」の存在が知られるというだけでも、交渉の材料を帝国側に与えることになりますし。
しかし、既に特地の言葉に不自由ないはずの伊丹に対し、ピニャがレレイを通じて意思を伝えていたのはなんででしょうね? 描写ミスなのか、直接問いただす事を避けたのか。
梨紗の扇動で銀座に「大きいお友達」を含めた沢山の人々が集まったのは、最初は「ちょっとご都合主義じゃない?」と思ったのですが、むしろ集まり過ぎていた所に嫌なリアリティを感じてしまいましたw そして初登場の栗林妹。うん、姉から戦闘力と度胸を取っ払った感じですね! 姉は任務の為に馬鹿を装って全国ネットで恥を晒す事も厭わないという勇者なのに! 似ているのは顔と乳だけか!?(セクハラ
今回はとにかく、ロゥリィの活躍が凄かったですね。工作員達を殲滅し、伊丹達が考えあぐねる中で最も大胆かつ効果的な方法で「門」を目指し、「何もしてくれなかった」事で伊丹に対して拗ねてみせるとか……色々な意味でメロメロです。

もちろん、伊丹の見せ場も多かったわけですが。上記の政治的問題への配慮もそうですが、衆人環視の中でもレレイやピニャ達を守る為なら実力行使も厭わず、それをきちんと部下にも命令できるそのプロフェッショナル振りとか。栗林に汚物を見るような目で見られている普段の姿も彼自身には違いないのですが、同時に徹底したリアリストという側面もまた彼の本当の姿なんですよね、今までの言動から鑑みるに。もちろん、リアリストと言っても人情を弁えてもいるんですが……伊丹の人格にはどこか味わい深い何かを感じます。
プロフェッショナルと言えば、退場したと思われた駒門さんがきちんと仕事していたのも印象的。今まで姿を現さなかったのは、下手に伊丹達に接触するとまた敵に付け込まれるかもしれない、と考えたからなのかもしれませんね。杖ついてたからガチ重傷で動けなかった可能性もありますが(笑