たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などの感想を中心にお送りする雑多ブログ。

甘城ブリリアントパーク 第2話「時間がない!」感想

原作既読。
(以下ネタバレ)
可児江西也は転校生の美少女・いすずに(無理矢理)連れられ、寂れたテーマパーク「甘城ブリリアントパーク」を訪れる。そこでパークの支配人と名乗る少女・ラティファから支配人となってパークの再建を行ってほしいと依頼される。戸惑う西也に追い打ちをかけるように、自分達パークの従業員の殆どは魔法の国・メープルランドの出身であるというにわかには信じがたい告白をするラティファ。その証拠に、と「一度だけ人間の心を読める魔法」を授けられ、戸惑いながらも西也はラティファの言葉を信じる事になった。更に、いすずの口から「魔法の国の住人は人々を楽しませる事で得られるパワーがなければ生きていけない」事を告げられる。それでも支配人の話を固辞する西也を、いすずは「私たちの敵」と呼ぶある人物と引き合わせるのだが――。

今回もほぼ原作通りながらも、前回よりもテンポよく、またモッフルやティラミー達が着ぐるみではなく「中の人」などいないという事が明かされた事で、生々しい表情の変化がこれでもかという位に描かれ、作画面でも実に楽しませてくれました。

一つ、ちゃんと視聴者に伝わっているのか不明なので原作の描写から補足すると、甘城企画はパークの大株主だそうで、経営に口を出されては逆らえない、という背景があるのだとか。

パークの閉園が半ば決定し従業員に頭を下げるラティファの姿に同情を禁じ得ない訳ですが、それに対する一部の従業員(というかワニ野郎)の態度にパークがどうして寂れてしまったのかが如実に表れていますね……。というか、ラティファに「おじさま」と呼ばれ彼女と深い関係にあると思しきモッフルでさえも、ワニの態度を責めながらも自分だってアトラクションをまともに盛り上げようと努力した跡が伺えないのだから、西也が義憤にかられるのもやむなしという所。
実際、ラティファ達には「演技」と言ったけれども、西也は半ば本気でムカついていたのではないかと思います。元天才子役というエンターテイナーとしても、ラティファという少女を気に掛ける一人の男としても。それでもあえて悪役を演じてキャストの連中の義憤を誘発しようというのだから、年齢不相応に大人というか、基本的に善人過ぎるのだろうな、という事が伺えます。

さて、暴力ヒロインを地で行ってダイナマイトボディ以外に取り柄がなさそうに見えたいすずですが、一応「人間界の常識を知らない」という免罪符が与えられ、また前回「ラブホテル」発言をする際に赤面していたように実際には初心で純情な少女だという事が明らかになったので、これでヒロインへの道は開けた――ように思えましたが、実際にはラティファの方が薄幸のヒロインっぽいし西也も彼女に悲しい顔をさせたくないという所が大きな動機となっているので、やっぱり正ヒロインじゃなくてお色気担当辺りに落ち着いた方がみんな幸せになれるんじゃないかと思ってしまったり。