- 作者: 加藤和恵
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/12/27
- メディア: コミック
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我々は11巻も待った!!*1
しかも表紙をめくると同じ絵柄の扉絵……と思いきや――
(以下ネタバレ)
――表紙のキリっとした表情はそのままに涙を流す出雲の姿が……。まるで出雲というキャラクターそのものを表すかの如きその演出に、本巻収録のエピソードから本格的に始まる「出雲編」とでも言うべき長編に対する作者の意気込みが伝わってきます。
常に強気な態度を崩さず周囲で何が起こっても「他人事」という態度を貫くその顔の裏で、実は誰よりも傷付きやすく不器用ながらも仲間をいたわる気持ちを持つ、ある意味ちぐはぐな神木出雲という少女、その生い立ちがいよいよ語られる時が来ました。
そして彼女を取り巻くように動き出す数々の事態。祓魔師と敵対する謎の結社「イルミナティ」が本格的に姿を現し、そして意外な「裏切り者」の正体も判明。まさか「彼」がイルミナティのスパイだったとは正直意外でした……。
ここから出雲がヒロイン的立場で話が進むようで、出雲派の私としては喜ばしい限りなのですが……中々にヘヴィな展開になりそうな予感もあり、油断ならないお話になりそうです。
*1:準ヒロインなのに脇役に先を越されるという異例の冷遇振りに涙を呑んだファンも数多く(?)